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2009.2.25

【コラム】外断熱工法

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当社では外断熱工法が標準仕様です。
柱と柱の間に断熱材を入れる内断熱、通称充填断熱に対し、面で断熱材を張り巡らし、構造自体をマントでつつむようなイメージ。
それが外断熱です。

熱を逃がしにくい点に優れているため、家中を「夏涼しく・冬暖かい家」という環境にできることが最大の魅力です。
家全体が均一に暖かい、もしくは涼しいと快適以外にも注目すべき点があります。
家の中で起こる事故は、ヒートショックと呼ばれる家の中での急激な温度差による血管収縮によって引き起こされるものが代表的です。
暖房器具によって温度の上がった部屋から廊下に出ると寒くてヒヤっとすることは皆様もご経験にあられるのではないでしょうか。
実はそのヒートショックによる死亡事故は、北海道よりも、東京・大阪などの大都市に加え、温かいイメージのある鹿児島などで多く起きているという事実があるほどです。
北海道の場合、家中暖房で温めて冬を過ごします。したがって部屋間による温度差がないため、ヒートショック現象が起きにくいのです。

つまり外断熱工法も原理はこれと同じ。大空間をまんべんなく暖め、熱を逃がさないことで、こういった事故が防げることも外断熱工法ならではです。

日経ホームビルダー2009年1月号によれば、その外断熱工法ですが、死亡事故を防げるだけでなく、家庭における「医療費の削減」にも効果をもたらす、という報告が「安全な住環境に関する研究会」によってなされていますそうです。

やはりキーワードは「家の中の温度差」だったようです。
断熱性の高い住宅に住み変えた方によると大半の方が「手足の冷えが改善された」と体調向上の効果があると実感しているようです。

「暖房」という言葉はそもそも欧米から来たものです。
それに対し日本人は囲炉裏やこたつなどで直に体を暖める「採暖」という方法が昔から一般的なのです。つまり家全体を暖める習慣のない日本人には、部屋や時間帯による温度差に体が対応しきれない、というのが事故につながる要因だそうです。
それが「外断熱工法」によって、ようやく改善されつつあります。

光熱費の削減や快適さ、住宅の長寿命化にばかり目がいく外断熱工法ですが、実は体にとっても喜ばしいことが多いのです。
「温熱のバリアフリー化」などと表現される様に、加え、誰にとっても優しい環境を実現できる、それが外断熱です。

ホームページ内 『外断熱ページ』もご覧ください。

参照資料:株式会社アキレス パンフレット
     

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