2009.4.9
「グリーン電力」という言葉があります。
これは太陽光発電に代表されるような、温室効果ガスや有害ガスの排出が少なく,環境への負荷が小さい自然エネルギーによって発電された電力のことを指します。
こういった自然循環の中で生まれるエネルギーは、「再生可能エネルギー」とほぼ同義語で使われ、エネルギーとしての価値だけでなく,環境価値を併せ持つとされています。
グリーン電力の持つこのもう一つの価値を「商品」としてみなし、取引されるシステムを「グリーン電力プログラム」と言います。
グリーン電力には「省エネルギー(化石燃料削減)である」、「二酸化炭素排出削減」などの環境に貢献することができる上、安定供給にもつながることが将来的に見込まれるため、このようなシステムが開発され、商品となり得たのです。
つまり電気消費者が積極的にグリーン電力を選択して使用することを促すためのシステムと言えます。
私たちがグリーン電力を取引する方法としては、「寄付型」「電力供給型」「出資型」などの大きく5つのタイプがありますが(下記参照)、その中でも「グリーン電力証書型」というのが注目されています。
これはグリーン電力の持つ価値をグリーン電力認証機構が第三者として公平に評価し、それから「証書」として具現化し、企業などが自主的な省エネルギー対策として利用できるようなシステムを指します。
これは非常に興味深いシステムで、この証書を所有することにより、自ら発電設備を所有しなくても、使用電力を自然エネルギーとみなすことができるというシステムです。
このシステムによって、グリーン電力発電設備を保有することが困難な企業や自治体などでも、積極的に環境対策に貢献できるようになります。ソニーやアサヒビールなどがその代表気な例です。
また発電者にとっても、売電とは別に「価値」そのものを販売できるようになるため、大きく還元されるようにもなります。
このシステムを住宅にも導入することで、やはり「環境にいい」というだけでなく、明らかなメリットがあるというのは惹きになります。
さらには太陽光発電設置費用を早く回収でき、さらなる普及を望めそうです。
【コラム 太陽光発電】)
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