2009.5.21
まだ記憶に古くない某中堅ハウスメーカーの倒産。
これはある一つの企業が倒産したという簡単な問題ではなく、さまざまな問いかけを世の中になげかけました。
中でも問題になったのは、過払いの問題です。
住宅建築においては、お引渡しの時に全額費用を支払うのではなく、契約時・着工時・中間金(この定義は会社による)・竣工時に分けてお支払いするのが通常です。
しかしいつどれぐらい支払うかという比率は会社によって違います。
そのため、初期の段階で支払いをしすぎてしまったが、会社の倒産により家が完成しないのに加え、すでに入金してしまったお金も戻ってこない、という二重の問題点が発生してしまうことも往々にしてあります。
そこで世間の眼は「完成保証」の問題に向けられました。
一般には「住宅完成保証制度」と呼ばれ、業者倒産などにより工事が中断した場合に、発注者の負担を最小限に抑えるため、住宅保証機構が工事の中断や引継ぎに伴い発生する増嵩工事費用や前払い金の損失の一定の限度額の範囲内で保証金をお支払いする、というものです。
また、発注者の希望により代替履行業者(工事を引き継ぐ業者)をあっせんすることも保証してくれます。
この度、弊社も採用しているSE構法の供給元である株式会社エヌ・シー・エヌ(以下「NCN」)が全棟完成保証制度を導入することとなりました。
テラジマアーキテクツも加入している「重量木骨プレミアムパートナー」の工務店に万が一の事態が起こっても必ず完成させ、お引渡しまでを受け持つという制度です。
NCNの完成保証制度の強みは、株式会社住宅あんしん保証(以下「住宅あんしん保証」)とともに、何よりも「お客様(お施主様)」のことを一番に考え、お金の保証だけではなく、ほんとうにお客様が望まれている「必ず家を完成させ、お施主様にお引渡しする」という意義ををこの制度の根幹に据えているという点です。
それを実現させるには根拠があります。
まず登録工務店は図面一式を株式会社住宅あんしん保証(以下「住宅あんしん保証」)への提出が義務付けられているので、工事が終わるまで建築に必要な書類を「住宅あんしん保証」が保管します。
次に、倒産の際に債権者が「住宅あんしん保証」になるということにより、工事の再開もスムーズに行われます。
肝心の引き継ぎ業者ですが、これはNCNが引受ることで「引き継ぎ業者が見つからない」という事態を防ぐと共に滞りなく工事が始められることを可能にします。
また、倒産によって戻ってこないお金(過払金)、さらに建築会社が引き継ぐことにより発生する増嵩費用※を住宅あんしん保証が保証し、建物を完成させます。(※保証内容により上限が定められています。)
テラジマアーキテクツでもこの完成保証制度を付保して参ります。
何があるかわからないこの時代だからこそ、またお客様のことを第一に考えているからこそです。
詳しくは弊社営業担当までお尋ねくださいませ。
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株式会社エヌ・シー・エヌの「完成保証制度」について詳しくはこちらも併せてご覧ください。
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