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2015.10.27

ホテルオークラ東京

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設計の赤羽です。

東京のホテル御三家のひとつと言われるホテルオークラ東京。
様々な意見がある中、建替えの為長期休館に入ったニュースも記憶に新しいですが、見られなくなる前に見ておかねば…と建替え発表後のある日、ホテルオークラ東京を訪れました。

「日本の特色を出した、世界に通用するホテル」を、というコンセプトのもと、設計・意匠委員会が組織され、1962年にホテルオークラ東京は竣工・開業しました。
隅々まで見どころの尽きない建物なのですが、やはり圧巻だったのは、設計委員会の委員長も務められた谷口吉郎氏デザインのメインロビー。

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建具や調度品、照明は、ひとつひとつとても丁寧にデザインされ、精巧に造られており、同一の空間で見事に調和している様子に、言葉もなくただただ感動するのみでした。

50年以上も前に完成した建物ではありますが、その建築・工芸技術の高さは、今でさえ簡単に達することのできない領域であり、「世界に通用するホテル」だと思います。

またホテルのサービスも素晴らしく、何かをしようと動き始めた時には、常に先回りしてご案内くださり、寛いでいるときには、完全に気配を消してそっとしておいてくださいます。

友人の会社では、入社後の研修の一環として、そのサービスを体験するようにとこちらのホテルに宿泊するのだそうですが、それも納得…社会人として、またサービスを提供する側として、学ぶべきところが沢山あるように思いました。

翌朝は、本館のレストラン・オーキッドルームにて、ふわふわのフレンチトーストをいただきました。

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夜とはまったく異なる表情のメインロビーに再び感動しながら、やはり建替えのための解体を、とても惜しく感じました。

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