2014.6.5
設計の伊澤です。
先日、お施主さんのKさんと一緒に、洗面カウンターに使う木材を選びに古材屋さんに行ってきました。
サンプルや実物を見せていただきながら、古材屋さんにその特徴や使い方、上手な活かし方などをお聞きしました。
実際に使用する木材がこちら。
今回はピッチパインというマツ系の樹種を使うのですが、
その出所は1910~20年頃のアメリカに作られた工場などだそうです。
1910年ということはおよそ100年前。
当時のアメリカは「摩天楼」と呼ばれる高層ビル群がニューヨークに登場してきた頃で、
100年という数字以上に昔であることを感じます。
100年という時を経て異国の地へやってきた古材。
なるべく特徴を殺さない加工をお願いして、古材屋さんを後にしました。
続いて、その古材を使ってカウンターを作っていただく坪原木工の工場見学へ。
このKさんのお宅では、カウンターの他に建具を坪原木工さんに製作していただくのですが、
その建具にはもうひとつリユース材を使う予定です。
こちらは同居されるKさんのお母様が住まわれていたお宅で建具に使われていたガラスで、
今回の見学に合わせて運び込ませていただきました。
ふわふわとしたパターンが魅力的な型ガラスですが、この手の型ガラスはもう製作されていないため、
なかなか入手が難しい素材になっています。
Kさん宅では再び建具に嵌め込んで使用しますが、さらに次の世代へ受け継げるように大切に扱いたいと思います。
紹介した2つのリユース品、実際に施工されたらまたレポートしますね。