2014.1.14
設計の赤羽です。
先日、高知県立牧野植物園に行ってまいりました。
牧野植物園は、植物分類学の父と言われる牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、
高知市の五台山に開園された施設で、
6ヘクタールの園内では、野生植物等3000種類もの植物を楽しむことができ、
また併設されている記念館は、教育普及や研究活動の拠点となっています。
丁度菊の季節で、菊花展が開催されており、
園内は色とりどりの菊であふれていました。
また記念館はサスティナビリティをテーマとした建築で、
自然と共生していくための工夫が随所に見られます。
たとえば、円形の中庭を囲む建物の屋根は、
中庭に向かって勾配がつけられており、
雨水は樋を伝って中庭の植物へ供給されるようになっています。
建物の形状そのものが、いわば自動灌水システムの機能を果たしていました。
機能のために必然だった形状が、
唯一無二の特徴的な建築を形作っているのが何とも素晴らしく、
サスティナビリティをテーマに、こんな風に建築ができるものかと、
とても刺激を受けました。
園内には温室もあり、熱帯の珍しい植物を楽しむこともできました。
五台山から高知市内の景色も堪能しながら、
園内をぐるぐる散歩し、疲れたら野原で昼寝をし、
丸一日山の中で植物とともに過ごし、とても有意義な休日となりました。