2013.11.22
設計の池田です。
大阪旅行の建築をもう一つ。
阪急宝塚線に乗っていると線路沿いの住宅街に急にニョキっと生えたような三角形が現れます。
その頂点を見ると十字架がある事から教会であることがわかります。
これは建築家村野藤吾により設計され、1965年に建築されたカトリック宝塚教会です。
正面に回るとこのように大きく湾曲した屋根が覆うような形になっています。
“大洋を漂い続け、ようやく安住の地をみつけた”白鯨がモチーフになっているそうです。
まるで鯨に口に飲み込まれるようなエントランスを入ると中には大きな空間が広がります。
鯨のしっぽの部分に向けて徐々に狭くなっていく大聖堂。
見学に訪れた日は朝のミサが終わったばかりでした。
しっぽの部分が祭壇になっていて大きな吹抜けになっています。
約50年も前の建物ですが地域の住民に愛され、今も大切に使われているとても幸せな建物でした。
池田 大基