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2013.2.28

渋温泉へ…

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先日、長野県の渋温泉に行ってきました。

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渋温泉は1300年前に開湯し、湯治場や草津街道の宿場街として長い歴史を誇る温泉郷。
こじんまりとした温泉ですが、大正から昭和初期に建てられ、
増築と改築を繰り返した複雑な木造建築が多数残る独特の景観が、
ノスタルジックで魅力的です。

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(右側に小さく写っているのは、渋温泉の人気キャラクターしぶざるくんです!)

今回は宿泊は別の温泉でしたのですが、こちらの渋温泉には
一度訪れてみたいと思っていた場所がありました。

旅館「金具屋」です。

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スタジオジブリ2001年の作品「千と千尋の神隠し」で、主人公の千尋が
両親を助けるために働くことになった温泉宿「油屋」のモデルになったとも言われているこのお宿。
ジブリファンとしてこれは見逃せません!

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(こちらの画像は金具屋さんのホームページよりお借りいたしました。)

外に廊下という斬新な造形。
客室になっている昭和11年完成の木造四階建て「斉月楼」は
国の登録有形文化財にも登録されています。

現在は建築基準法により木造四階建ての建設は禁止されているため、
まさに幻の建築物です。

その木造四階建てをおりなす構造は、宮大工が永年培ってきた
技術の粋をあつめた「伝統軸組構造」。
八間半(約15m)の杉の通し柱13本をたて、釘や金具はほとんど使わず
木の組み合わせだけでつくりあげているそうです。

それが70余年たった現在もほぼ当時のままの姿で残っているなんて、
当時の宮大工さんの技術力の高さが伺えますね。

金具屋さんのホームページによると、「建築にこだわる旅」という
建築専門のツアーも用意されているそう。
じっくりと見ることができて面白そうですね!

旅の最後は絶品の鴨せいろで。

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ごちそうさまでした。

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