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2013.1.22

コルビジェの箱

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以前も度々ご紹介しています、建築家が作る椅子。
今回は少々風変わりな逸品をご紹介します。

lc14_001Large.jpg

一見すると・・・いわゆる『箱馬』。
(映画に関わる方には、「雪州」と呼ばれているのでしょうか。。)
一般的に言う「椅子」のイメージとは、ずいぶん遠いように感じますが、こちらは建築界の巨匠、ル・コルビジェによる『LC14 スツール』という作品。
れっきとしたスツール=椅子です。

この椅子は、1951年にコルビジェが、妻イヴォンヌのために南フランスに建てた小さな小屋、カバノン(休暇小屋)のために制作されたもの。

06.jpg
(画像は2006年森美術館の展覧会にて再現されたカバノン内観)

ただの木の箱と侮ってはなりません。
その寸法は、コルビジェが人体の寸法と黄金比から作った建造物の基準寸法『モデュロール』にもとづいて作られているとのこと。
縦・横で高さを変え、椅子として、ローテーブルとして、高いところの荷物を取る際には踏み台として、様々なシーンで利用できるそうです。
ここまで綿密につくられた椅子だと知ると、ぜひ一度使ってみたいですね。

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