2012.6.12
独立行政法人建築研究所が、iPad及びiPhoneなどのiOS機器で動作する被災建築物の「応急危険度判定支援ツール」の試用版を早ければ6月下旬にも公開(無償配布)する予定とのこと。
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■応急危険度判定
大規模災害発生である大地震や余震により被災した建築物を調べ、その後に発生するさらなる余震などによる倒壊の危険性、外壁、看板や窓ガラスなどの落下、付属設備・機器の転倒・落下の危険性を予測し、人命にかかわる二次的災害を防止するために行う判定。
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この応急危険度判定は、「応急危険判定資格」を持った人が、被災した市町村に設置された災害対策本部からの要請によって実施するものです。
判定後、「調査済」(緑)、「要注意」(黄)、「危険」(赤)のうちのどれかを見やすい箇所を判定した建築物に掲示し、居住者をはじめとした一般人に状況を知らせます。
「危険」と判定された場合は、立ち入り禁止となります。
(応急危険度判定支援ツール モデル画像)
今回のツールは東日本大震災を機に開発され、地震被災建築物の「応急危険度判定」の調査表への入力をデジタル化することで、判定士の負担を減らすことができるそうです。
GPS機能を利用することで、現在地の確認も簡単です。
また、入力された結果をデータ化して、被災者からの問い合わせにも瞬時に対応できるようになるとのこと。
災害時は情報の共有が要になりますから、これは良い取り組みですね。
まだ試用版とのことで、今後の改良に期待です。
緊急時、どこにどんな情報があるのかを把握しておくことも、防災の一つです。
東日本大震災から早くも1年3カ月が過ぎましたが、今一度、防災意識を見直したいと思います。
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