2012.5.20
先日、「引退しようとしている、ある大工の話」という話を聞きました。
一部をご紹介します。
——————————————————
「引退しようとしている、ある大工の話」
そのベテラン大工は、もうそろそろ家を建てる仕事をやめ、これからはのんびり暮らそうと思った。
雇い主は、個人的な願いとして「もう一軒だけ建ててくれないか」と頼んだ。
大工は承知したが、真剣に仕事をする気はなかった。
粗悪な材料を使い、手を抜いた。
キャリアを積んだ優秀な職人の幕引きにしては、残念な仕事だった。
家は完成した。
点検にやって来た雇い主は、玄関のカギを大工に渡して言った。
「この家はあなたの家だ。私からのプレゼントです。」
大工は大きなショックを受けた。ひどく恥ずかしかった。
自分の家を建てているとわかっていたら…、たぶんもっと頑張っただろう。
——————————————————
この話は「私達は人生という一生住み続ける家をつくっているが、
果たして最善を尽くしているだろうか―。」という言葉で締めくくられています。
家は、一度建ててしまったら基本は一生そこに住み続けなくてはならないですし、
後戻りはできません。
先日ある施主様から、家づくりは人を幸せにする仕事ですね、とのなんとも嬉しいお言葉を頂きましたが、
家づくりは人を幸せにも不幸せにも出来ます。
それを左右するのは、私たちの家づくりへの意識やどれだけ責任感を持って取り組むか次第。
「人生という一生住み続ける家」をつくる者として、一瞬ハッとをするような話でした。
家づくりへの意識。責任。
今一度、気を引き締めて参ります。
terajima
◆◆◆◆
▼『SE構法・重量木骨の家 経営者ブログ』建築家・寺島茂ブログはこちら▼
▼お問合せ・ご来社予約・見学会お申込みなどはこちらから▼
info@terajima.co.jp
▼【開拓者たち】予告編▼
▼【開拓者たち】メイキングの様子▼
▼【開拓者たち】DVD & 【Design Gallery(建築家作品集)】 CD のセットはこちらから▼
▼テラジマアーキテクツ・最新イベント情報はこちら▼
▼テラジマアーキテクツ・作品集▼
▼「長期優良住宅」が標準仕様です▼