2010.5.18
今日みたいな雨の日は、家でじっと読書してみるというのもいいかもしれません。
私事で恐縮ですが、湊かなえ著『告白』という本を読みました。これすごく面白い本でしたのでお勧めさせてください。
ところで僕は前々から個人的に感じていたことがあって、映画でも本でも、『衝撃のラスト』って言っちゃうのはどうなのかと。。もちろん最大の惹きの言葉であることは認めざるを得ないですが、一方で、頭と心がやがて訪れる「衝撃」に自然と備えてしまうので、その衝撃が多少なりとも減少してしまうような気がします。
「この道のどこかに落とし穴があるかもよ!」と言われれば誰だって慎重に道を歩きます。落とし穴は、何も知らずにはまるから落ち方も派手だし驚きもどきどきも大きいのに。。
特にミステリーとかああゆう類の本をたくさん読む人は、「衝撃」とか「驚愕」とか、ひらたく言えば「やられる」ラストに対して自然とちょっと強めの免疫ができてしまうもので、悲しいかな、ちょっとやそっとでは「驚愕のラスト」にちっとも驚愕しなくなっちゃいます。
実は先日もありました。ジェフェリー・ディーバーという方のリンカーン・ライムシリーズ『魔術師』という本があるのですが、著者をはじめあまりにも「大どんでん返し」とか「今まで一番の驚愕のラスト」とか至る所に書いてあるものだから、ちょっと勘を働かせながら読むと、あっさりラストがわかっちゃって。。このシリーズは大好きでずっと読んでいますが、一番読後感があっさりしていたという、なんとも言えない結果に。。
さて今回の『告白』ですが、こちらも売りは「衝撃のラスト」。しかも書店によく行かれる方はご存じだと思いますが、恐らく今どこの書店でも大々的に取り上げられている話題の本です。挙句の果てには「本屋さん大賞」なる賞を受賞したし、映画化も決まるしで、もうとてつもない煽り方がされています。
「あんまり期待させないで欲しいなぁ」と思いながらも何気なく読んでみたのですが…
いろんなラストのパターンをある程度知っているつもりでしたが、まんまとやられました。ラストに限らず衝撃の連続で、久々に震えました。読むのが遅い僕ですが、300ページ弱を4時間ぐらいかけて、その間一切休憩せず何も飲まず食わず、全く止まることなく一気読みでした。しかも読み終わってみるとなにやら今までありそうでなかったような全く新しいジャンルの読み物を読んだような不思議な錯覚さえしました。
そして改めて読書はおもしろいなぁとも。と同時に「最近忙しくて本が読めてない…」などとは今後言わないようにしようとも思いました。。本なんてその気になればあっという間に読めますね。
けっこう読みやすい本なので、普段あまり読書なさらない方でも、是非☆
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