大きなプライベートテラスをLDKがコの字で囲う邸宅は、モダンな室内にテラスの風や光、緑が取り込まれ自然を感じるお住まいになりました。
プライベートテラスには、すりガラスとグリーンが施され周囲の視線を気にせず過ごすことができ、
夜には植栽がライトアップされ、室内は非日常感ある空間にも。
全体を白や薄いベージュのトーンで統一された室内は、天井にあしらわれた木や緑、家具が映え洗練された室内になっています。
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中庭を囲むL型のリビング・ダイニング。庭とハイサイドライト(高窓)から自然光を採り入れた、開放的な空間です。
上階をスキップフロアにすることでリビング部分の天井高を確保し、大空間を実現しました。
玄関ホールや上階との間には扉を設けず、大きな邸宅でも互いの気配を感じられる空間構成としています。
ドイツのキッチンブランド・ジーマティックのオーダーキッチンを採用。
お施主様の希望であった天井の木や床のタイルとの相性を考慮しながら、素材等を選定し仕上げています。
中庭と隣接したキッチンは、調理中に緑の景色を楽しめるのはもちろん、屋外で食事やお茶を楽しむときにも便利な配置です。
中庭の一部に天井を伸ばして、日差しの強い日や弱い雨の日でもアウトドアリビングとして使えるようにしました。
天井と床には室内で用いた木・タイルと似た色味・サイズのものを採用することで、内と外のつながりを強調し、空間に広がりをもたらしています。
廊下の一角に手洗いスペースを作りました。
家具調の誂えで、LDKとつながる空間に馴染むようにデザインしています。
排水管を隠す足元には鏡面ステンレスをはり、浮遊感を演出しました。
敢えて最前面にのみタイルを張ることで、奥行きのある印象を感じさせるファサード。
白い壁が建物全体を包んだようなデザインも、立体感や重厚感を強調しています。
木の面材があたたかな印象の洗面室。大きな窓から光が射し、朝の準備が楽しくなりそうな空間です。
二つの子ども部屋の間にある、共有の作業スペース。同じ美術大学に通う二人の息子さんが、課題の作品を仕上げるときなどに使用する書斎兼アトリエとして計画しました。
大小さまざまなサイズ書籍を格納できる可動棚付きの書棚には、美術書が並ぶことを想定してシンプルな白色を選択。今後も増えていくテキストや作品を格納できるよう、ゆとりをもってデザインしています。
ヘリンボーンのフローリングを張った温かみのある書斎は、寝室の一角にあります。引き戸で隔てることもでき、家族の就寝を妨げることなく使用することができます。
書斎には天井まで届く大きな書棚を備えたワークデスクのほか、ワインセラーを造作。さらにゆったりとしたチェアと壁掛けテレビを設置しました。家族団らんの時間を終えた後、一人ゆっくりと思索にふける夜にぴったりの空間です。