東京都中野区 S様
ご夫婦お二人暮らし
建築関係のグラフィックデザイナーであるご主人と、光造形作家の奥様。アーティスティックなお二人が暮らす、お二人ならではの、まるでギャラリーのような邸宅です。昼夜、季節のうつろいによってさまざまな変化を楽しめる、光や風や音のゆらぎを感じられる心地よい家づくりをご紹介します。
SE構法の真骨頂!吹き抜けと51m2もの大空間
S様ご夫妻が最も強く希望されていたのは、「大開口」と「大空間」。隅々まで自然の光を取り込むことができ、明るく快適な空間を作りたいというご要望でした。建築に長年携わっていらしたご主人がSE構法を選択されたのは、広々とした空間づくりに適していることがポイント。
そして数社とのコンペを経て弊社を選ばれたのは、弊社が最も得意とするシンプルでオリジナリティのあるデザインが決め手。ご主人、奥様共にモダンなデザインがご希望で、大変うれしいことに弊社の提案したデザインに「大満足」のお言葉を頂き‥
お二人とテラジマアーキテクツのこだわりの家づくりがはじまりました。
大開口とガラスの反射の効果で隅々まで明るく
建物の構造や仕様はご主人様が、照明の設計は奥様が担当され、まさにお二人の専門分野を活かした、お二人ならではの邸宅に仕上がっています。
特徴的な中庭は、プライバシーを守りながら、採光や通気の役割を持ち見た目にも開放感を演出してくれます。ガラスや壁の反射を利用し、昼間には光が家の隅々まで届くように工夫。自然の光と風によって快適な空間を生み出すことができます。そして夜になると、シマトネリコに施されたライトアップの効果で温かみのある、ほっとくつろげる景色を楽しむこともできます。
さらに「中庭から差し込む月の光が想像以上に明るく、見とれてしまう」と奥様。
最近は美しい中庭を眺めながらお二人で並んで夕食を取るのが日課なのだそうです。
室内についても、自然光との調和や複数の光源を組み合わせて柔らかな表情のある明かりがリラックスできる環境を作りだしています。
心地よい照明環境づくりのポイントを奥様に伺うと、「ただ煌々と明るく照らすだけではなく、生活シーンに応じた
居心地の良い明るさを作ることが大切」とのこと。
ひとの体のリズムにあわせて適切な明るさを保つことや、読書やテレビを鑑賞する際に目を疲れさせないように明るさを調節できるよう、海外メーカーから取り寄せた調光システムを導入されています。
昼夜で表情を変える中庭シンボルツリーのライトアップが美しい
外観。外と内をつなぐ柔らかな光
移り変わりを五感で楽しむ暮らし。2階は中庭を挟んでお二人の仕事室が設けられており、適度な距離があることでお互いが集中しやすい環境となっています。
それでもふとした時に目に入るシンボルツリーの葉がゆらぐ様子や差し込む光に、お二人のイマジネーションもふくらみより一層創作に力も入る、そんな環境に仕上がったようです。
ご主人様は「今の季節は風に揺れる中庭のシマトネリコがさやさやと奏でる美しい音が心地良く、聞き入ってしまいますがこれから冬を迎え、雪がちらつけばまた新しい景色を見せてくれるでしょう。楽しみです」とにこやかにお話されていました。
刻々と、日々移り変わる四季折々の空気感を楽しめる暮らし。都会の住宅地でそれを実現されたお二人は新しい季節を心待ちにしながら、新しい邸宅での暮らしを大いに楽しんでいらっしゃるご様子でした。
コンサルタント:深田
設計:深澤
現場監督:今村