「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

愛犬のために建てた家
5年後、ますます愛おしい我が家に

東京都世田谷区K様/2019年9月竣工
家族構成:施主+犬3匹

K様は、3匹の愛犬のために家を建てられました。1LDK+バルコニーというシンプルな構成の中に、ワンちゃんも人も快適に暮らすための工夫を凝らした邸宅です。
家の購入を検討し始めた頃から引き渡し後に至るまで、K様はご自身の家づくりの経験を詳細に記録したブログを運営されていました。(現在は「犬との生活」ジャンルに移行しています)。今ではそのブログをきっかけにテラジマアーキテクツに興味を持った、というお客様も多くいらっしゃいます。
今回は5年点検を行うコンストラクションチームに同行し、K様の家づくり、そして今の暮らしについてお話をお聞かせいただきました。

建売見学から始まった、犬たちと暮らす新しい家探し

私が家の購入を考え始めたきっかけは、偶然目にした建売住宅のインターネット広告です。場所と外観に惹かれ、軽い気持ちで見に行きました。その時点で購入は考えていなかったのですが、元々家や間取りを見るのは好きだったので、純粋に見てみたいという気持ちでした。結局その建売住宅は通勤が難しそうで諦めたのですが、実際に見に行きそこでの犬たちとの生活を想像したことで、マイホーム欲に火が付きました。

当時3匹の犬と暮らしていて、今の狭い賃貸の家を抜け出し、周りを気にせずのびのびと暮らせる家が欲しいという思いから、家の購入もしくは建築を検討し始めました。

K様のご要望であった、奥行2メートルのバルコニー。リビングと床の高さを揃えることで内外がひと続きの空間となり、より広々と感じられる。

その後いくつか建売住宅を見てみるも、3LDK、4LDKと細かく部屋が区切られた家がほとんどでした。私の希望は1LDKで、15畳以上の寝室と、室内とフラットにつながる奥行2メートル以上のバルコニーが欲しい。これらの要件を満たすには注文住宅でないと難しいと気付き、まずは住宅展示場に行き、大手ハウスメーカーを一通り回りました。

そのうちの数社で間取りや見積りを出してもらいましたが、余計な柱や壁があり思ったほど空間を広くとれず、バルコニーとリビングの床はフラットにできないと言われました。プラン上の制約がとにかく多く、他にも、依頼したことが反映されていない、見積りの詳細がなくどんぶり勘定と、ハウスメーカーとのやりとりにフラストレーションを感じていました。

駐車場のすみっこに、ワンちゃんたちの足形のワンポイントが。K様は工事中の現場を度々訪れ、施工の見学を楽しみながら愛犬との思い出を刻まれていました。

家づくりブログを開設、情報収集にも活用

最初に訪れた展示場が自宅から遠く、打ち合わせのたびに通うのが負担に感じたため、近くにある工務店を探し、テラジマアーキテクツを見つけました。
私は日記代わりに家づくりブログを書いていて、その中でテラジマアーキテクツが気になっていると書いたところ、オーナーの方々からポジティブなコメントをいただきました。さらに、そのオーナー様たちの家づくりブログを読み進めるうちに、自然とテラジマアーキテクツへの信頼感が深まっていきました。

最終的に決め手になったのは、安心感です。施主は実際に家を建ててくださる職人さんを選べませんし、現場をずっと見ていることもできません。そのため私は「誰が建てるのか」「どのように管理されるのか」がとても大事だと考えていました。
テラジマアーキテクツは建心会の職人さんたちが施工を担い、年間請負棟数を30棟に限定しています。信頼のおける職人さんが家を建ててくれて、現場監督がしっかりと現場を見てくれるテラジマアーキテクツなら、安心してお任せできると感じました。

ミーレのオーブンとエスプレッソマシンを2つ並べている。ショールームで一目見て恋に落ち、再現されたそう。

ショールームやInstagramで「一目ぼれ」したものを採用

家づくり中は、積極的にショールームに足を運びました。その中で一目ぼれしたものは、たくさん採用しています。例えばキッチンハウスの黒い面材フェニックスや、アドヴァンのキッチンで見たミーレのオーブンとエスプレッソマシンを2つ並べた配置。ASKOの冷蔵庫も実物を見に行きましたし、やっぱり実際に見てしまうと欲しくなりますね。

Instagramでアイデアを探していると、興味のありそうなものが次々とリコメンドされるようになりますよね。その中で採用したものの代表例が、クリエーションバウマンのブラインドです。Instagramで素敵だなーと眺めていたお宅で大きな窓に設置されていて、その美しさに目を奪われました。

元々インテリアに詳しかったわけではないのですが、調べてみるといくらでも素敵なものが出てくるんですよね。「こんなことがやりたい!」と鴨下さんに相談して、ひとつひとつ決めていく作業は楽しかったです。

リニューアル後の階段。玄関ホール、LDKそれぞれに目地を合わせてタイルを貼りました。

「ここにいられることが嬉しい」と思う家

この家に暮らして5年が経つ今でも、ここにいられることが嬉しく思います。どこか泊まりに行っても、早く家に帰りたいと思ってしまうんです。一緒に暮らす犬も同じ気持ちで、この家を我が家だと認識してくれて、一番落ち着く場所になっているようで、それが何より嬉しいですね。
夜は間接照明とダイニングのレイモンドを1灯だけ点けて過ごしていて、それがすごく心地良いんです。本当に建てて良かった、建てられて良かったと思いますね。

引き渡し後も、色々と手を加えています。例えば、当初階段の踏板は塗装だったのですが、人も犬もよく滑ってしまっていたので、リビングと同じタイルに変えてもらいました。本当に滑り知らずなタイルなので、ワンちゃんのいるお宅にはおすすめしたいです。
家が建ったときがゴールではなく、より暮らしやすく変えていくことはできるので、後悔ポイントはありません。ですがひとつだけ、これから建てる皆さんには「階段は広い方が良い」とお伝えしたいです。我が家は階段が狭く、大物家具を購入したときにクレーンで吊り上げてバルコニーからの搬入になったり、大き目の段ボールを運ぶときに階段の壁にぶつけて壁紙が剥がれたりしました。家づくりをしている頃は階段の広さなんて考えもしていなかったですが、広めにしておくと何かと便利だったかな、と思います。

1階はホテルのスイートルームのようなつくり。ご希望だった広々とした寝室と水回りを隣り合うように配置し、無駄のない動線に。

家づくり成功の秘訣は、自分からプロアクティブに情報を取りに行くこと。これに尽きると思います。新しい商品は次々と出てきますし、全てを調べ上げることは難しいですが、「こんなものがあったのか」と後悔しないで済むよう、積極的に動く必要があると思います。

私もそうでしたが、ハウスメーカーの規格型の家づくりにモヤモヤを抱えていらっしゃる方にはテラジマアーキテクツが合うのでは、と思います。テラジマアーキテクツの家づくりの醍醐味はこちらの要求に応えてくださることで、ハウスメーカーで「それはできません」「規格外です」と言われたことも実現できました。
用意された選択肢から選びたい方、プロアクティブに調べることが難しい方はハウスメーカーが合うと思いますが、いまいち規格がフィットしないな、と思われた際には、テラジマアーキテクツさんにご相談してみるとモヤモヤが解消できるかもしれません。

特にお気に入りの場所を
教えてください

夜のLDK。ダウンライトを点けずに照明を落として過ごすことが多く、この雰囲気がお好きだそう。ソファでくつろぐ愛犬、ブラインドの美しさを際立たせる間接照明、そして花火のようなレイモンド。思わずため息が漏れてしまう景色です。

クリエーションバウマンのバーチカルブラインド。朝起きて、1階から階段をのぼってきたときに目の前に広がるこの綺麗なラインに毎度目を奪われるそう。

リビングと階段の窓に設置した、ブラインドを照らす間接照明。美しいハーモニーを奏でている。

ワンちゃんのお気に入りは床のタイル。夏はひんやり涼しく、冬は床暖房で温かく。温まりすぎた時は床暖房の切れ間を見つけクールダウン、そしてまた温まりに…と快適なところを探して過ごしているのだそう。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:千野 宏明

コンサルタント:千野 宏明

設計:鴨下 菜穂

設計:鴨下 菜穂

施工管理:川島 孝雄

施工管理:川島 孝雄

設計担当:鴨下より

建設地は近隣に公園、川がある緑豊かな場所で、吹く風も穏やかで心地良く、現場へ脚を運ぶたびに心があたたかく柔らかくほぐれていくような、そんな力のある土地でした。
土地の雰囲気とお客様にはどこか共通点があるものですが、当時三匹のわんこたちと豊かな生活を送りつつ、二本の脚ですっくと力強く立っていらっしゃるお客様のスタイルは私自身の理想とする姿でして、そのお客様と似たオーラを感じる土地に関して愛着を感じるのは必然と当時感じていたことを、今思い出しました。

設計で印象に残っていることは多くありますし、竣工後も変化し続ける居住空間を用意出来たことは設計者としてとても誇らしく感じております。ただ、今回は設計デザイン云々でなく、お客様自身にスポットを当てたい。その魅力を特筆するのであれば、①実現したいこと、取り入れたいものが明確で簡潔、②わんこファースト、愛が凄い、の二点でしょうか。


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①実現したいこと、取り入れたいものが明確で簡潔
実現したいビジョンを鮮明に持っていらっしゃり、それを実現するための情報収集に時間と労力を惜しまず主体的に行動されておりました。
また集めた情報の取捨選択、正確さを増すための枝払いのような作業もご自身で行われ、私の前に置かれた材料は生魚ではなく、すでに下調理が済んだ西京漬け状態。
その的確さに設計到達点までのマイルストーン数が最小限になり、舌を巻きました。

②わんこファースト、愛が凄い
大事な家族たちへの愛情が家づくりに溢れていました。
・床は滑りにくいタイルに、後に階段も同様の仕上げに変更
・階段から転げ落ちぬように空間に馴染むガラスのペットゲートを設置
・ソファーはおもらししがちな子が落ち込まないように撥水加工を施す
・いたずらしそうな壁はクロス以外の素材にする
・行動範囲にあるコンセントは事故防止のためカバー付きのものにする
・ASKOの大きな冷凍冷蔵庫に買い替えたこともワンコたちの食料鮮度のため?
・・・等々、上記は一例です。
 おもらしに対して「叱らないのですか」とお聞きした際、「傷つけられた経験のある子にそんな酷いことはしない」とまるでご自身が傷を受けたかのような瞳でおっしゃったことが強く記憶に残っております。そのブレない言動に深い愛を感じました。
 
 時間の経過とともに、暮らしの変容は必ず訪れます。その際も持ち前のオーラと才能とガッツ、そして愛情でするりと変換期を超えられると思いますが、私たちの作り上げた住まいがなんらかの力添え、助けになるような存在となれば幸せに思います。

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