2014.10.1
設計の赤羽です。
少し前のお話になりますが…
残暑を忘れさせてくれるような、清々しいアイテムを入手しました。
手のひらに乗る程の、小さな「匂袋」です。
先日、香道具や香木を扱う知人のお店にお邪魔し、
白檀や桂皮などの天然の香料を細かく刻んで調合したものが詰められ、
ほのかに香り続けてくれるという匂袋をいただきました。
一般的に香木というと、「白檀、沈香、黄熟香」の3種を指すそうですが、
いずれも日本では産出しない樹種のため、
普段なかなか味わう機会のない独特の木の香りが清々しく、
就寝前や起床後、ふわっと香りを感じるととてもリラックスできます。
香木の歴史は古く、仏教とともに飛鳥時代に日本に伝来したそうです。
その後「香道」として、茶道・華道と並ぶ日本三大芸道のひとつとして発展し、
香木の香りを聞き分ける「組香」といった遊びが行われてきたようです。
(香りを深く味わうことを、香りを「聞く」と表現するそうです)
とはいえ、私にとってはお供え物としてのお線香が最も身近な香りでした…。
お供え用、お部屋用と特に区別はないそうで、
好きな香りを好きなように楽しんでよいとのこと。
香道入門として匂袋をお部屋に取り入れてみましたが、
次はぜひ香炉で香木を焚く本格的な楽しみ方もしてみたいと思います。