2014.7.29
広報の藤森です。
先日、『世界報道写真展』を観るため、恵比寿にある東京都写真美術館へ行って来ました。
以下、公式ホームページより概要をお借りします。
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「世界報道写真展」は1955年にオランダのアムステルダムで、世界報道写真財団が発足したことにより、翌年から始まったドキュメンタリー、報道写真の展覧会です。毎年、1月から2月にかけて前年に撮影された写真を対象にした「世界報道写真コンテスト」が開かれ、国際審査員団によって入賞作品が選ばれます。
十数人から成る審査員団は毎年メンバーを替えて、審査の中立性を保つ努力がなされています。今年の「第57回 世界報道写真コンテスト」には、132の国と地域、5,754人のプロの写真家から、合計9万8,671点の作品が応募されました。1年を通じて、世界の45カ国約100会場で開かれる本展は、約200万人が会場に足を運ぶ世界最大規模の写真展です。
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間もなく会期終了ということもあってか、多くの方が来場されていました。
チケットにもデザインされている写真が、今回の大賞受賞作品です。
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(東京都写真美術館ホームページより)
米国のジョン・スタンマイヤー氏がジブチ共和国で出稼ぎ労働者の姿を撮影した作品。
アフリカからヨーロッパや中東に向かう労働者の通過地点であるジブチで、近隣のソマリアからの安価で微弱な携帯電話の電波を頼りに、祖国に残った家族となんとか連絡を取ろうとする彼らの切実な思いが見て取れます。技術の進歩で誰もが携帯電話を持てるようになった現在も、さまざまな理由から国を離れざるを得ない人々がいるという現実を突き付けられます。
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この写真展は、写真ならではのリアリティを感じられることはもちろんですが、作品が撮影された時の状況や、その場所の情勢なども解説されているので、より深くひとつひとつの作品を掘り下げて考える事が出来ます。
世界のどこかで起こっている事を「知る」ための写真展、終了間近ですが、ぜひお勧めしたいと思います。