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2014.6.22

目黒天空庭園・オーパス夢ひろば

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設計の赤羽です。

先日、目黒天空庭園・オーパス夢ひろばに行ってきました。

全体模型.jpg

弊社駒沢オフィスからほど近い玉川通り(国道246号)の上には
首都高3号渋谷線が通っています。

池尻大橋駅付近のループ状の大橋ジャンクションで
中央環状線山手トンネルに接続するのですが
そのループ状の中心部分を「オーパス夢ひろば」として
また屋上を「目黒天空庭園」として、昨年より一般開放されています。

オーパス夢広場.jpg
ループの中心の空洞部分の「オーパス夢ひろば」では
人工芝の上で、思いきり身体を動かすことができます。
この迫力のある高い壁の中を、車がぐるぐる走っていると思うと
何とも不思議な感じです。

目黒天空庭園.jpg
また屋上の天空庭園は、ジャンクションの楕円の形状に沿って
どこまでも緩やかに傾斜していくシークエンスがとてもユニーク。
樹木や花もあり、ベンチでくつろぐ方が沢山いらっしゃいました。
屋上を緑化することで、ヒートアイランド対策にもなり
また近隣の代々木公園や駒場公園、目黒川などと緑のネットワークができることで
分断された生態系の回復の一役を担っています。

庭園から見えるジャンクション屋根.jpg
ジャンクションの方は、ループ部を覆蓋化することで周囲への騒音を低減させ
また広場に隣接する管理棟の一部に
排気ガス中の有害物質を除去する装置備えた換気所を設け
排気による環境負荷を低減しています。

人口の集中する都市部では、快適性を追求する我々の生活空間と
利便性を追求する交通インフラとをゾーン分けすることは難しく
環境に主眼を置いた’共生’を実現する工夫も必要になってきます。

パリのプロムナードプランテ、ニューヨークのハイラインなど
インフラがその役目を終えた後、公園として整備された例はこれまでもありましたが
計画段階から両者の共生が構想されると、相互にこんな取り組みが可能なのだと
全国初のジャンクション屋上の公園整備を興味深く拝見しました。

余談ですが、車で首都高から山手トンネルに向かう際、
一度だけループ状の大橋ジャンクションを通過しましたが
あのループを3周程するからでしょうか…。
乗り物の苦手な私は結構酔いました…

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