2014.1.17
設計の池田です。
皆さんはこの”地下神殿”をご存知でしょうか?
整然と並ぶ柱はまさに古代ギリシャの神殿を思わせますが、
これは埼玉県春日部市の江戸川の脇にある「首都圏外郭放水路」という雨水を一時的に溜めておくための施設です。
そして人と比べると分かりますが圧倒的な大きさの「水槽」と言った所でしょうか。
内部の高さは約18mもあり、有名なギリシャのパルテノン神殿が縦に2個重ねられるくらいの高さがあります。
台風など大雨が降った時にこの水槽に一時的に川から水を引き入れ、下流の首都圏での洪水を防ぐために作られた施設です。
先日この施設の特別公開がありましたので、見学に行ってきました。
もちろん地下ですので中に入るためには階段を下らなければなりません。
これだけの大きなのものですのでこの階段も相当な深さがあります。
ちょっと下を覗いても一番下が良く見えないくらい深い階段を下りて行きました。
私たちが普段設計をしている住宅や建築などは人間のスケールを基に設計を行っていますが、こういう土木施設はまさに自然のスケールを基にしていて、それは圧倒的な大きさであるという事を感じました。
普段扱っている人間のスケールではないものに触れてみるというのは、とても新鮮で貴重な体験となりました。
この日は特別公開で普段は公開していないポンプ室や発電タービン等も見学できました。
普段はこの水槽のみ申込み制で見学が可能ですのでご興味がある方は一度見学に出かけてみてはいかがでしょうか?
ただし、エレベーター等は全く無いのでこの100段以上の階段を自力で登れる方でないとおすすめ出来ませんが(笑)