2012.9.5
今年3月まで改修工事で閉館していた東京都美術館にて
再開館後、初の企画展「マウリッツハイス美術館展」開催中ですね。
夏休み中は連日大混雑していると聞いていたので、
遅ればせながら、昨日お休みを頂いて観に行って参りました。
東京都美術館HPより拝借
しかし混雑避けたつもりが全然避けきれず‥
「チケットお持ちの方」ですら50分待ち‥
相変わらずの大盛況です。
そこで都美館にて同時開催中の特別展、
「Arts&Life:生きるための家」展。
同じく東京都美術館HPより
テラジマスタッフ的にはこちらが大本命。というわけで
マウリッツハイス美術館展の行列はさらりとかわしつつ、
こちらをじっくり鑑賞して参りました!
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この企画展、「生きるための家」というテーマで公募し選出された作品が展示されています。
学生時代の美術の授業を思い出すような手作り感たっぷりの住宅模型が並べられ、
様々なアイデアを競い合います。
角のない家、床が傾いている家、半分宙に浮いているかのような家など‥
実際の住宅としては難しいような造形の模型たち。
美術館が選ぶ住宅アイデアと、現実に人が暮らすための家づくりに携わる立場から考える
良いアイデアは全く別物なのかもしれません。
しかし、人と人のつながりを生む家づくりを通じて良い未来をつくっていきたいという思いを表現した作品たちはストレートで刺激的で、
家づくりを通じてお客様の人生に関わっていくことや、ひいてはコミュニティづくりを通じて社会や文化を形作っていく私たちの仕事について、じっくり考えさせられました。
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うろ覚えですが、とある集合住宅についての作品でこんなコメントがありました。
「人が箱の中に集められて暮らしている住宅ではなく、自ら集合してゆく住宅をつくりたい」
部屋と部屋が自由にくっついて、互いに都合のよいかたちで繋がった不思議な形の模型作品でした。
管理される窮屈感、隣との距離の近さから集合住宅を敬遠する方もいる中、
最近はバックグラウンドも様々な人々が自分の意思で集まって住むシェアハウスなども人気が出始めています。
震災によって人との距離感などに対する考え方も変わり始め
プライバシーを気にするあまり周囲の人を警戒して暮らすより、分け合って助け合って暮らすことの豊かさに憧れを持つ人も増えている中、
将来の家づくりも変わっていくでしょう。
30年後、50年後の家‥どうなっていくのか、とても楽しみ。
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「マウリッツハイス美術館」展は9/17まで、
「Arts&Life:生きるための家」展は9/30までとのことです。
まもなく終了ですが、是非皆様もご鑑賞ください!
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