2012.4.3
今朝テレビをつけると、どのチャンネルの天気予報も「春の嵐になるでしょう」との予報。
しっかり的中して、東京都心も強風と雨。
歩行者の方も足早に駅へ向かっているようです。
交通機関にも影響がでているようですので、お帰りの際はご注意くださいね。
さて4月3日の今日は、東京の中心「日本橋」が開通した日です。
現在の日本橋は1911(明治44)年.4月3日に架設されました。
日本橋が東京の中心といわれるのは、橋の中央に国道の起点となる「日本国道路元標」が設置されているため。
高速道路の標識でよく見かける「東京40キロ」というのは、日本橋までの距離を示しているのだそう。
これは中山道や東海道などの五街道に一里塚を設ける際に、日本橋を起点としたことが現在まで受け継がれているためなのだそうです。
「日本橋」と呼称されるようになったのは江戸時代からで、当時は木造であったため、何度も火事で焼け落ち、現在の日本橋は花崗岩(御影石)でできています。
日本橋といえば思い浮かぶのは、その「装飾」ではないでしょうか。
こちらの欄干(てすり)の彫刻を手掛けたのは、明治から昭和にかけて活動した彫刻家・渡辺 長男です。
有名な麒麟の彫刻には翼があります。(小説・映画の題材にもなり、最近密かなブームが到来しているとか。。。)
本来麒麟には翼はありませんが、これは日本橋が日本の道路の起点となる日本橋から飛び立つというイメージから採用されたのだそうです。
「ハイカラ」とでもいいましょうか、西洋文化を取り入れつつ、麒麟や獅子などの東洋的な要素も合わせた、まさに「和洋折衷」な装飾ですね。
明治という時代を象徴するような建造物で、1999年には国の重要文化財に指定されました。
現在日本橋のすぐ上には高速道路がかかっていて、その景観に疑問の声もあがっているそうです。
東京の中心であり、戦火を免れて残った貴重な橋です。
その風景も含め、後世に残していく努力が必要ですね。
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