2012.2.27
「断熱性能が高ければ風邪も引きにくい」という記事を読みました。
そんなの当たり前、とお思いの方、私もその一人でしたがよくよく読み進めてみると断熱性能だけではなく家の居住環境と各種疾病率の相関関係を調べたものでした。
この調査は日本サステナブル建築協会が行った「CASBEE健康チェックリスト」という調査です。
居住環境は居住者が各居室についての温熱環境や明るさ、静かさ、安全などの項目について約50問の質問から点数化し居住環境の質を評価しています。
この調査の結果何が分かったのかといいますと、まずは居住環境の質が高ければ高いほど居住者が自身が健康だと感じているそうです。病は気からといいますので、このように感じることの出来る家はとても大事です。
さて、ここからが本日の主題となってきます。
この調査結果に基づいて具体的な病気と住環境の関係を調べた結果「断熱性能が高ければ風邪も引きにくい」ということが分かったそうです。
具体的には、省エネ法で定める地域区分3〜5に相当する温暖な地域に住む30代と40代の男性の場合、冬の風邪の発生率は1980年の基準よりも断熱性能が低い住宅に住んでいるケースで63.8%だった。
これに対して、断熱性能が99年の省エネ基準の住宅に住んでいる人の風邪の発生率は55.9%。断熱性能が高い99年基準の家に住む人の方が7.9ポイント、冬に風邪を引きにくかった。
年齢や性別が異なっても、同様の傾向があったそうです。
さらに同協会の調査によると、チェックリストによって評価された点数が高い住宅の居住者ほど、アレルギー性鼻炎や高血圧、アトピー性皮膚炎など各種疾病の有病率が低くなることが判明したそうです。
この調査は自身の住宅の性能について考える際に良い指標になると思います。
今回の住宅性能評価チェックシートは日本サステナブル協会のwebにて公開されているらしいのでご興味のある方は是非行ってみて下さい。
terajima
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