石の教会

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2011.8.7

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先日軽井沢を訪れました。
東京よりも湿度が低く快適で、まさに「避暑地」といった涼しさでした。
人気の観光地ということもあり、見どころも多い場所ですが、今日は少々変わった建築をご紹介します。

ケンドリック・ケロッグ作「石の教会」です。
教会というと一般に宗教的意味合いも含めた様式的建築のイメージで、そこが美しさであり魅力であるかと思います。
しかしこの「石の教会」、なんというか「らしからぬ」印象の教会です。
外観は森の中の小高い丘の様で、見た目だけでは教会とはわからないかもしれません。
建物の中は、その名の通り、無数の石を緻密に積み上げて作られています。
ピラミッドの内部のようで、なんとも静謐な雰囲気が漂います。

設計を手掛けたケンドリック・ケロッグ氏は、自然との調和や地形の特徴を活かした造りを特徴とする『オーガニック建築』をモットーとし、評

価を得ている建築家です。
この教会は、ケロッグ氏の「リゾートとは、自然の快適性を持っているもの。ここ軽井沢では、自然の快適性を損なわないものが相応しい」

との思想から、独創的な外観の曲線は驚くほど周囲とマッチし、常に自然光が入る内部はまるで天然の洞窟にいるかのように錯覚します。

ここまで徹底して周囲の環境との融合を突き詰めると、建築美はもとより、自然をみて美しいと感じるのと近い感動があります。
その土地に合わせて空間を考えるっという点では、近年注目の「パッシブハウス」の考え方にも通じるものがありますね。

この石の教会、宗教を問わず結婚式を挙げる皆さんに人気なのだそうです。
厳かな雰囲気の素敵な結婚式になりそうですね。

terajima

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