2008.11.17
俵万智さんの詩に「サラダ記念日」というあまりにも有名な詩があります。
その詩に則って「何気ない日常の中でのちょっとした出来事」を取り上げて記念日とするならば、本日11月17日は井上にとって「空き巣記念日」です。
二年前の本日、空き巣に入られました。すごく寒い日だったのを覚えています。
空き巣の荒らし方と言いますのは、ほんとにひどいんです。
箱やカバンなどの蓋があるものは、とりあえず全てひっくり返す。棚のものは全て放り投げる。もちろん土足です。
被害は実はそんなに大きくありませんでした。
コートと使いさしの香水、あと現金2000円と、窓ガラスを割られただけです。
でもコートは一度も袖を通していなかったので、精神的ダメージの方が大きかったのが事実です。
「あと3000円あげるからコートだけでも返してほしい」と何度も神様にお祈りしました。
自分は一階だったのですが、アパートでの一人暮らしははっきり言って空き巣対策なるものはあってないようなものみたいです。二階だと逆にドアから入られてたよ、とあっさり警察に言われました。
ですので簡単なオートロック付きのマンションに引っ越した今でも、未だに部屋に入るのが少し怖く感じます。
また部屋がぐちゃぐちゃだったらどうしよう…という風に。いやぁ怖い怖い。
…ただこの話には続きがありまして。
まず被害にあったものは、家財保険で被害額全額現金にて返ってきました。
そこで、コートを買った店に行って、仲の良い販売員さんにとりあえず盗まれたことを報告に行きますと、なんと同じコートが半額で入ってきたというんです。(冷静に考えると、コートを買ったのは二か月前なのに何で?と思いましたが、当時は嬉しくてはしゃいじゃってましたのでそんなこと考えてませんでした)
というわけで同じコートを再び購入しました。
さらには余ったお金でガスファンヒーターを買っちゃうわ、ちょっとした御馳走を食べるわ、新しい香水は僕を憐れんだ心優しき人がプレゼントしてくれるわで、結果的になんだかんだすごくいい思いをしてしまいました(笑)
未だにあの空き巣は、東京に来たばかりの僕に来た、ちょっと行儀の悪いサンタさんだったような気がしてなりません。
皆様も空き巣に入られても、落ち込んでばっかりもいられないですよ!
やっぱりしときましょう!