2014.7.18
本日、設計チームは1次消費エネルギーの計算方法についての
社内講習会を実施。
日本の住宅の断熱化基準とされる「次世代省エネ基準」が
昨年13年ぶりに改正されたことはご存知でしょうか。
そもそもエネルギーの無駄づかいを減らして石油依存度を下げるために、
第二次オイルショックが起こった昭和54年に「省エネ基準」が施行されたのが始まり。
その後、平成4年の改正で「新省エネ基準」、
平成11年の改正で「次世代省エネ基準」となり、
平成25年に13年ぶりに改正されました。
新しい省エネ基準の特長は、大きく3つ。
地域区分の変更、断熱基準の見直し、そして一次エネルギー消費量の採用です。
中でも最も大きな特長が、一次エネルギー消費量という新しい指標です。
これまでの平成11年改正の「次世代省エネ基準」では、
おもに壁や窓といった建物の外皮の断熱性能を評価していました。
しかし、いくら構造や躯体の断熱性能を高めても、
冷暖房をはじめ、換気、給湯、照明など家の中の設備機器が省エネ型でなければ、
住まい全体で使うエネルギーは効果的に減らすことができませんよね。
そこで今回の改正で新しく採用されたのが、
前述の「一次エネルギー消費量」という指標。
設備機器を含めた住まい全体の省エネ性能を評価することで、
燃費の良い家を増やしていこうというわけです。
非住宅建築物は既に新しい省エネ基準に切り替わっているのですが、
住宅の場合は来年の3月31日までは経過措置期間となっており、
現在は改正前の基準を用いることができるようになっています。
完全施行は来年4月1日。
そこに照準を合わせ、今日1次消費エネルギーの計算方法について社内講習会を行ったという訳です。
講師役は池田。
モデルケースとして既存の住宅の1次消費エネルギー量を試算し、
今回の講師役も務めてくれました!
様々な質問や意見が飛び交い、勉強会は終了。
住宅建築には様々な基準や法律が設けられており、改正されることも多い為、
このような情報共有の機会はとても大切です。
来年4月の完全施行に向けて、さらなる情報共有を図って参ります!