「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

ガレージとキッチン ふたりの希望をカタチにした家

東京都 A様/2012年 お引渡し
ご家族:2人

都内且つ駅近でありながら、緑豊かな環境に恵まれたA様邸。
何と、アプローチ含め車6台分もの駐車スペースを持つ邸宅です。もちろん、ご主人は大のクルマ好き。
ご夫婦が理想としていたリゾートモダンのデザイン、それぞれが好きなことをとことん楽しむことができる空間、
選び抜いた設備・・・と、お二人の好きなものをあちこちに盛り込んだ結果、お二人の為だけの世界にたったひとつの素敵な住まいになりました。
お引渡しから2年、ある自動車雑誌よりA様に取材の依頼があったことを機にお邪魔させていただき、いろいろなお話を伺ってまいりました。

ご主人が一目ぼれして購入されたという木製のガレージドアを主役にデザインされた、シンプルモダンな外観。

一生に一度の買い物、急いで決めなくてもいいと言われて安心しました。

元々、A様は理想の住まいに対して、「リゾートモダンのデザイン」という明確なイメージをお持ちでした。 そのイメージに近い住まいの画像をインターネットや雑誌などで探し、スクラップするところから具体的なデザインの希望を固めていかれたそうです。様々な媒体からピックアップしたお手製の資料を手に、「たまたま雑誌で見かけて」弊社にご来社くださったのは、2011年のこと。ご来社の際の印象を伺うと、奥様からこんな驚きのエピソードが。

「テラジマさんを訪ねて『こんな家にしたいんですが…』と資料を見せました。そうしたら『この写真、全部うちの作品ですよ』って(笑)びっくりしました!」…なんだか運命を感じてしまうようなお話です。

こうして互いのデザインの志向が一致していることがわかったものの、家づくりは一生に一度の大きなお買い物。様々な会社を回ってプランの提案を受けられたそうです。奥様によると、その中で弊社を選んでいただいた大きな理由は、プランの内容もさることながら、コンサルタントの対応に共感されたためだそうです。

「担当コンサルタントの深田さんは、他の会社の営業さんのように『●●日までに結論を出してください』と期限を切ることもなく、『ゆっくり考えて下さいね』と言うだけなんです。私たちは他社から提示されていた期日が迫っていたため焦っていて、深田さんに『テラジマさんにお願いするかどうか、いつまでに決めたらいいですか』と聞いたところ『一生に一度の家づくりですから、急いで決めることでもないですし、いつでもいいですよ』と全然急かすことなく、のんびりおっしゃるんですよ(笑)
でも、それではっとして『そうか、人に言われて急いで決めることじゃないんだ』と気づきました。納得できる家づくりのためにじっくり考えさせてくれて、ガツガツしていないところに、テラジマさんっていいな。と思ったんです」

こうして、A様とテラジマアーキテクツによる、妥協なき理想の家づくりプロジェクトが始まりました。

ガレージの配置と長いアプローチは、高低差のあるこの土地ならでは。アプローチは来客用の駐車スペースとして使えます。お引渡し後にご主人がご自分で植えたという美しい芝生が鮮やか!

ガレージ奥から。小さな正方形の窓をリズミカルに並べ、内部の採光に配慮。ガレージドアの雰囲気とあいまって楽しい印象に。

造作の棚は、コレクションのミニカーを飾る専用。昔の雑誌広告を綺麗に並べて賑やかに。

造作の棚は、コレクションのミニカーを飾る専用。昔の雑誌広告を綺麗に並べて賑やかに。

ひとめ惚れから生まれた、お二人のためだけの家。

こだわり派のA様ご夫婦の情熱がつまっているのは、特にガレージとキッチンです。

クルマをこよなく愛するご主人は、愛車をきちんと守ることのできるビルトインガレージを希望されました。
室内から直接アクセスできるビルトインガレージは、日々の車のお手入れの際や荷物の積み下ろしにもとても便利。またビルトインガレージの場合、ガレージの上に居室を設けることができるため、スペースを有効活用することが可能です。
写真のように、幅広の輸入車を格納してもゆとりのある広々としたガレージには、クルマ本体のみならず関連のグッズやポスターなどを飾って楽しめる余白を確保。同じご趣味を持つご友人が集まり、ワイワイと盛り上がる時が最も楽しいとお話するご主人のための、秘密基地のような空間になりました。
そして何よりご主人のこだわりがつまっているのは、木製のガレージドア。アメリカンクラシックスタイルを思わせる、温かみのあるドアはレムコ社製。見た目だけではなく、動作音も静かでなめらかなオーバースライダーは、ご主人がガレージの展示会にて一目ぼれした逸品なのだそうです。


そして奥様が選んだのはアムスタイルのキッチン。 艶のある黒と天板のソリッドな雰囲気がスタイリッシュです。
元々ドイツのデザインや製品がお好きな奥様は、機器類は全てミーレの製品で揃えました。ご夫婦共通のご希望から、リビングはリゾートモダンのくつろげる雰囲気にまとめていますが、モダンなキッチンはそんな柔らかな空間にも難なく馴染んでいます。
リビングのレトロモダンなソファとテレビ台も、奥様のセンスで配置されたもの。モダンな中にあたたかみ、柔らかさを内包した、優しい雰囲気の空間となりました。

本体はアムスタイル、機器類はミーレの製品で統一したモダンなキッチン。光沢のある漆黒、ソリッドな質感は、ドイツのデザインがお好きな奥様が選んだもの。シンプルで柔らかい印象の空間を引き締めます。リビング奥にはウッドデッキのテラスが広がり、来客の際にはリビングの延長として活用されているそうです。すりガラスの柵は、隣家からの視線を遮りつつ光を遮らないようにと設けたもの。ルーバーなどに比べて軽やかな印象になります。

ロフトの上からリビングを見下ろす。寝室以外に個室を設けていないため、リビング上に広がる大きなロフトはご友人が集まると客間に早変わりするのだそうです。

玄関を入ると目の前に広がる緑!
元々土地にあった自然の植物を借景として取り入れて、来客をあっと言わせる美しいエントランスを演出しています。

実はこのキッチンとガレージドアは、弊社とのご契約前に既に購入されていたものですが、購入の際に思わぬ事態に。
「あまりに惚れ込んで勢いで購入したものの、特にキッチンは置く場所がないことに気づきまして…仕方なく施工までの間、私の実家で預かってもらっていたんです」と笑いながらお話してくださったのは奥様。
しかし、そんな大のお気に入りのキッチンとガレージドアを実際に見せて頂き、それらを主役に据えてデザインした設計プランに、ご夫婦口をそろえて「最初の提案の時から、100%満足でした!」との嬉しいご感想!ハプニングが転じて、お施主様と私たちスタッフの、まさに合作といえる住まいに仕上げることができました。

こだわりを形にするためには、「あせらずじっくり時間と手間をかけること」。

元々、もの作りがお好きなご主人。クルマのメンテナンスに関しても、一般的なお手入れにとどまらず板金までご自身でされるのだそうです。そんなご主人にお住まいへのご感想を伺うと、「とにかく気に入っています。でも、本当はもっと手を入れていきたいんですよね」とのこと。
ご主人専用のスペースであるガレージはもちろんのこと、アプローチに少しずつ芝を植えたり、素敵な家具を取り入れられたりと、お引渡しから2年の間にすっかりA様色に染まった印象の邸宅ですが、まだまだやりたいことがあるんです、と続けて仰った言葉が印象的でした。

「本当に良くしていきたいと思ったら、時間も手間もかかるけれど、焦って妥協したり簡単に済ませてしまうと結局うまくいかなくて後悔するんです。だからこれから、じっくり時間をかけてこの家を育てていきたいと思っているんですよ」

住まいは人生の大きなファクターのひとつ。
作り上げるには多くの時間と労力と費用がかかりますが、本当に実現したいことをいつも念頭に置いて、手間を惜しまずじっくりと検討することは、理想の家を完成させるために必要なことです。
インタビューの最後にご主人からいただいたお言葉は、私たちの家づくりにも通ずる大切なメッセージでした。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:深田

コンサルタント:深田

設計:竹沢

設計:竹沢

施工管理:川島

施工管理:川島

設計担当より

キッチンの形状が既に決まっていましたので、キッチンに合わせてカップボードを設計し、インテリアを決めていきました。
眺望が良くリビングからバルコニーの先に空が望めます。
LDK空間もさることながら、ご主人こだわりのガレージにも明るい大空間を確保できました。
打合せの中で、人工のウッドデッキと天然木のデッキの2種類をお勧めしたところ、その際に「本物の素材が時を経て変化してゆくのは美しい」と、天然木をお選び頂いたのが印象的でした。

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