東京都目黒区 Y様/2014年 お引渡し
家族構成:ご夫婦・お子様
利便性が高い都心の住宅地に建つY邸。
南側に大きく開いたLDKは、ここが住宅密集地ということを忘れさせるほど、明るく開放感にあふれています。
お引き渡しから約1年。新居に合わせて購入されたという家具も揃い、まるでモデルルームのように美しくコーディネートされたY様のお家で、家づくりを振り返ってのお話を伺いました。
プライバシーに配慮した外観。シャッターの奥には2台分の駐車スペースを確保。
以前はマンションにお住まいだったY様。お子様の誕生もあり、そろそろ自分達の家を建てたいと思ったことをきっかけに家づくりをスタートされました。
当初は、予め間取りや建築会社が決まっている建築条件付き土地での建築をお考えでしたがピンとくるものがなく、通勤の便や周辺環境の良さなどご夫婦の希望に叶う土地をまずご購入。改めてインターネットや住宅誌で見つけたいくつかの建築会社にプランの作成を依頼されました。
「それでも、提示されたプランにはちょっとここが気になる…という部分があり、余りしっくりきませんでした。こんな物なのかな、土地の制約もあるしやむを得ないのだろうなと、完全に満足することは諦めてかけていました」
要望であった2台分の駐車スペースの確保も、構造上の問題で車と車の間に柱を立てないといけないと言われたことで、木造の限界も感じていたと言います。
Y様がテラジマアーキテクツに相談にいらっしゃったのはそんな時。
「話を聞くと、木造でもSE構法で建てることで梁を少なくできる一方、耐震等級3も取れる。構造的に安心できて、デザインが素敵で品質も良い。子供の通園の時期までに家を完成させたいと時間に迫られていましたが、後悔のない家づくりをしたいと思い、プランの作成をお願いすることにしました」
南側に大きく開いたリビングとバルコニー。配置や床レベルを工夫したことで、都心の住宅地とは思えないほど快適に過ごせます。
ファーストプランを見ての感想は「すぐお願いしたいと思ったくらい、完璧でした」と言う奥様。
「我が家の土地は、南側が広くて北側に向かって狭くなる変形地。それまで受けた提案は、せっかくの南側の開口の幅が狭まっていたり、土地の悪い面がそのまま出ていたりするような物でしたが、テラジマアーキテクツは南側に大きく開いて土地の難しさを活かしたプランをすんなりと提案してくれました」
「2台分の駐車スペースの確保が実現したのはもちろんのこと、見せ方やプレゼンテーションが良かったですね」とご主人も納得の提案でした。
Y様邸の設計コンセプトは、「都市の中に開く、大空間LDK」
周囲を住宅に囲まれた土地の中で、敷地いっぱいに建てた壁により内部を周辺から切り取り、プライバシーをしっかりと確保。1F の天井高を高く取ることで2Fの床レベルが通常よりも高くなり、周囲から独立した空間でありながら大きく開けた暮らしが出来ます。さらにリビングには大きな吹抜けを設けることで、明るい光が降りそそぐ開放的な空間を実現します。
「南に開けて家が明るいと住み心地が変わってくると思いました。実際に暮らしてみると、明るさだけでなく、窓の位置や建物の向きなど住宅密集地で気になる部分がしっかりと押さえられていて、テラジマアーキテクツの設計は良く考えられているなと実感しています。間取り的に変えた部分は殆どなく、ほぼファーストプランのまま。プランが決め手でした」
ロフトからの眺め。吹抜けからリビングに明るい光が降り注ぐ開放的な空間。
バルコニーとひと続きに繋がる広々としたリビングは、ご家族のお気に入りのスペース。
打ち合わせは奥様が中心となって進めました。「設計の竹沢さんとの打ち合わせはとても楽しかったです。竹沢さんのお人柄が良かったですし、私達の好み、特に私の好みをわかってくれていたので、私が明確に表現できなかった細かな部分も、竹沢さんから提案していただいた物はピタリとハマりました。自分のスタイルを押し付けることもなく、ツボを押さえてくれていました」
打ち合わせの中で奥様が最も悩んだのがキッチン。特にカップボードのデザインは、割付を何センチ幅にするか、吊戸の高さをどうするか、ゴミ箱をどうするか…決めることが出来ず、竹沢のアドバイスを聞きながら検討を重ねたと言います。
「収納が足りないという悩みには、竹沢さんが使いやすいように収納をデザインしてくれました。仕上がったキッチンは動線が良く、主人も『使いやすい』と言うほど。まるで女性のように的確なアドバイスをくださいました(笑)」
ご主人こだわりのポイントは、趣味のサーフィンを快適に楽しめる工夫。「サーフィン用の物干しスペースやウエットスーツを洗える水栓…そういった私の細かな要望もしっかり聞き入れてくれました」
また、打ち合わせが始まってからY様が驚いたのは、設計の自由度の高さ。「本当に何でも考えていただけますし、テレビボードや家具もオーダーで造り付けできる。途中、インターネットで見つけたタオルバーを付けたいとお願いしたのですが、そういった要望にも快く対応してくださいました」
工事中は毎日のように現場に足を運んだそう。「仮住まいが近くだったのでお邪魔していました。大工の中里さんはとても気さくな方で『どうぞ見て行ってください!』と忙しいのに嫌な顔せず応対してくれました。工事も献身的に丁寧にやってくださいました」
日々変わっていく現場の様子をご覧になりながら、完成を楽しみにしていたそうです。
奥様が悩みぬいたというキッチン。懸念事項であった収納もたっぷりと設け、スッキリと見せています。
吹き抜けを設けることで縦にも伸びる空間構成となり、面積以上の広がりが感じられます。
インテリアがお好きだという奥様の手によって可愛くコーディネートされたロフトは、おもちゃを置いて子供たちの遊び場に。竹沢の提案で腰高の壁からガラスの手すりに変更したことでロフトにも光が届き、明るく快適なスペースとなりました。
完成したお家をご覧になった感想は?と伺うと、こんな答えが。
「作っていく過程でどんどん素敵になっていったのですが、完成するまでは、見学会で見せていただいた他の方のお家のように素敵になるのか…正直分かりませんでした。けれど、完成したら想像以上に素敵で…!本当に感激しました」
「開放的なのに、外から見ると中の様子が分からない所が気に入っています。防犯性も高い。視線の抜けが良い場所に向けて開いているので、外の景色が眺められてとても気持ちが良いです」
リビングと繋がる大きなバルコニーは、手すりの高さを現場で確認しながら決めていったこともあり、外を歩く人の視線を気にすることなく過ごせるそう。お住まいになってからは、バルコニーに家具を置いてお天気の良い日にはご家族で食事を楽しむなど、生活に新たなシーンも加わりました。
「人がたくさん来てくれるようになりましたね。子供たちはロフト、大人はリビングダイニングやバルコニーと色々な居場所があるので、大人数でも窮屈に感じない。人が集まる家になったことが嬉しいです」とご主人。
奥様は「大満足しています。素敵な家を建てていただいたお陰で、家が大好きになりました。この綺麗な状態を保っておきたいと思いますし、お掃除がしやすいよう汚れの落ちやすい素材を竹沢さんが選んでくれたので、お掃除しがいのある家です」と続きます。
最後はこんな嬉しいメッセージで締めくくってくださいました。
「もし10年後、20年後に機会があれば、もう一度テラジマアーキテクツで家を建てたいです。次はぜひ土地探しから一緒にお願いします!」
今が快適なだけでなく、お子様の誕生やご両親の同居などこれから起こり得るご家族のカタチの変化にも、柔軟に対応できる余白を持ったY邸。これからのご家族の成長と住まいの変化が楽しみです。
Y様、この度は楽しいお話をたくさんお聞かせいただきまして、どうもありがとうございました。
コンサルタント:深田
設計:竹沢
現場監督:石塚
ご主人と奥様のそれぞれの思い入れが各所に詰まったお宅です。
打ち合わせ中は完成に向けて夢を語り合うような、朗らかなお二人の雰囲気がとても印象的でした。
まさに「楽しんで家を造る」という姿を見せていただいたような気がします。