東京都品川区 I様/2015年 お引渡し
家族構成:ご夫婦・子ども2人
お引渡しから約2年。お話を伺ったのは、初めての定期点検の日でした。
ご夫婦と可愛い女の子が暮らすI 様邸に伺うと、奥様の腕に抱かれているのはまだ小さな男の子!新居に移られてから誕生されたという息子さんに、思いがけずスタッフ一同「初めまして」のご挨拶をさせていただくことができました。
そしてママ大好き!で笑顔の可愛い息子さんも同席の、賑やかで楽しいインタビューに。家づくりの様々なエピソードやこだわりポイントなど、家づくり検討中の方のご参考になるお話を、奥様にじっくりと語っていただきましたので、ぜひご覧ください。
奥様にお話をお聞かせいただきました。奥のキッチンでは現場監督の石塚が点検中…
I 様が建築家との家づくりを選択されたのは、満足のいく住まいを追求した結果でした。
元々マンションにお住まいでしたが、ご長女の誕生により手狭になったことから、当初は広めのマンションを検討されていたI様。しかし都内では希望の広さのマンションは選択肢が少ないことがわかり、戸建てを視野に入れるようになりました。建売住宅を見て廻るうち、I 様の中には一つの疑問が湧きあがったそうです。
「なぜ建売は注文住宅に比べて価格が安いのか?」
同じ戸建であるはずなのに価格に差がある理由はなにか? I 様の答えは、躯体や素材、または人件費などの外から見えづらい部分でコストカットが行われているのではないか、ということでした。
家は一生ものであり、安心して住み続けるためには品質を妥協してはならないと感じたI 様は、造り上げる過程をイチから見守ることができる注文住宅に絞ることにしました。また、住宅展示場を見て大手の会社では莫大な広告費が建築費用に上乗せされているのでは、と感じたことから、大手以外で質の良い住宅を造っている会社を探すことに決めたのだそうです。
インターネットで検索するうち、興味を持っていた「外断熱」をきっかけにテラジマアーキテクツのウェブサイトにたどり着いたのだそう。ウェブサイトにくまなく目を通し、性能・デザインともに納得できると感じ、ご来社くださったのだそうです。
リビングダイニングは高天井の開放的な大空間。キッチンの上にはロフトがあり、ロフト奥の南側の開口から注ぐ自然光がリビングにも届きます。少し幅広のフローリングは奥様のこだわりポイントのひとつ。白でまとめた内装と相まって、一層ゆったり広々と感じられる空間に仕上がりました。
階段は各フロアを繋ぎ、それぞれに過ごす家族の気配を伝えてくれる大切な役割を果たします。できるだけオープンにしたいという奥様のご要望により、光を通すスケルトン階段やスリット窓を設けまし
I 様は新しい家を建てるにあたり、マンションで叶えることのできなかった「開放感」と「家族のつながり」の二つを叶えるプランを希望されていました。
テラジマアーキテクツを含めて4 社に同じ要望を伝えて、提案を受けたそう。依頼先選びの決め手を伺いました。
「希望の形になるまで何度も修正をお願いしたのですが、コンサルタントの方は真摯に対応してくださいましたし、希望していた外断熱が取り入れられるし、24時間換気とか、壁に漆喰などの自然素材を使うとか、こだわりが感じられて良い家をつくっているな、他より会社自体もしっかりしているなという印象があったんです。その分他より高かったんですけどね(笑)
でも、希望の予算に近づくように何度も調整してくれて、納得できる範囲に合わせてくれたので、お願いすることにしたんです」(奥様)
建築の依頼先選びにおいて、提案された間取りやデザイン、仕様や金額等、比較できる要素は様々なものがあります。
しかし、家づくりはプロでないとわからないことが多いため、いくら希望を伝えたとしても、設計者の根底にある考え方が家づくりに大きく反映されると考えたI様は、依頼先選びにおいて「どれだけこだわりを持って作っているか、その理念に共感できるか」という点を重視したと話します。実際にI 様の住まいにはそうした思いが充分に反映され、「I様らしさ」と「テラジマアーキテクツらしさ」が共存する、ナチュラルで心地よい住空間に仕上がっています。
LDK 上のロフトから見下ろす。ロフトはお子様の遊び部屋。階段と梯子を通じて回遊できるようになっています。お子様と一緒に楽しく遊べる空間を、というご主人のご希望から作りました。
リビングに隣接する広めのバルコニー。幅が狭くとも奥行のあるバルコニーにしたい!という奥様のご希望から。テラジマアーキテクツの完成現場見学会で見た実際の邸宅を参考に取り入れたそう。
充実した収納も奥様のお気に入りのひとつ。例えばこちらは玄関収納。天井までめいっぱい空間を使って、大容量の収納を各所に設けています
ご主人と奥様はリビングがお気に入り。お子さまはご自分の部屋はもちろん、ご主人の書斎、バルコニー、ロフトなどあちこちに遊び場ができたことで、家の中で飽きずに楽しく過ごすことができるようになったそうです。また、夏には屋上にプールを設けて水浴びを楽しんでいるそう。「子どもと楽しく遊べる空間を造りたい」というご主人のご希望を叶える家となりました。
家事動線も完璧、と奥様は話します。キッチンと洗濯室、物干しスペースとなるバルコニーは近距離に配置され行き来もスムーズ。キッチンは二階ですが、玄関から二階へ繋がる階段はすぐ目の前にあり、買い物帰りの荷物を運ぶ時も最短の経路でたどりつくことができます。二人の小さなお子さまがいらっしゃるI様にとって、こうした工夫は大きな助けになってくれているのだそう。
また、リビングやキッチン、階段下、玄関などに設けた大きな収納もお気に入りポイントのひとつです。建築中には完成現場見学会等のイベントにも参加され、見学した邸宅の収納を参考に充実した収納スペースを作りました。収納スペースにゆとりができたことで、奥様は「心にもゆとりができました」と笑います。
最近、I様ご一家のブームはキャンプ。毎月どこかに出かけており、これから本格的な道具を揃えてこの夏はたくさん出かけたい!と考えているそうで、大きな収納も大活躍しそうです。道具を買っても置く場所がないから…などと躊躇する必要もなく、普段の暮らしも趣味もまるごとサポートしてくれる頼もしい収納力が、楽しみを広げてくれそうですね。
家づくりを振り返って印象に残っていることを伺うと、大きな出来事ではないですが・・と前置きし、「毎回の打合せが楽しかったこと」を挙げてくださいました。
「毎回たくさんの選択肢を出して下さるので選ぶのも楽しかったですし、私自身も色々良さそうなものを探して「こんなのどうなんですかね?」なんて提案することもあったのですが、そういう時も快く取り入れてくださって。納得して作っていくことができて、お陰さまで大満足の家になりました。」と奥様。設計を担当した赤羽とのやりとりが毎回楽しみで、良い思い出になった、との嬉しいお言葉をくださいました。
もう一度出来るならやりたい!と思うほど家づくりは楽しかったけれど、今の家に大満足だからもうないかな、と奥様は笑顔です。最後に、そんな奥様に大満足の家づくりを叶える秘訣を伺いました。
「お任せにするだけではなく、自分でも色々考えて、積極的に意見を出して参加したほうが、より満足のいくお家が出来ると思います」
家づくりはお客様と建築家の共同作業。
建築家というと、意見を聞いてくれない、イメージを押し付けられる・・という印象を持たれることもあると聞きます。
I様のお話を伺い、私たちはあくまでもお客様のイメージを形にするサポート役として、これからも皆さまにとって近く相談しやすい存在でありたい、と改めて感じました。
I様、お忙しいなかお話をお聞かせくださり、本当にありがとうございました。
今後とも、末永く宜しくお願いいたします。
設計:赤羽
現場監督:石塚
外観の落ち着いたグレーの佇まいとは対照的に、2階のLDKはとても明るくダイナミックな空間です。LDKからバルコニーやロフト、屋上まで視覚的なつながりがあることで、空間の広がりをより一層感じることができます。
I様ご家族にとって、家がいつまでも毎日を楽しく過ごせる器であり続けることを願っています。