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お客様の声

三世帯が快適に暮らす完全分離型の家

神奈川県横浜市K様/2022年10月竣工
家族構成:3世帯(ご夫婦/娘/息子夫婦)

閑静な住宅街の角地に建つK様邸は、完全分離型の三世帯住宅です。建て替えを機に、それぞれ別々に暮らしていた家族が一つ屋根の下に集まりました。
「三世帯の調和」をテーマにした家づくりは、各世帯のプライバシーやライフスタイルを尊重しながら、家族みんなが快適に暮らせる工夫が詰まっています。
今回はK様にそのこだわりと住み心地を伺いました。

世帯がつながる新しい暮らしへ

K様ご夫婦が長年住んでいたご自宅は、築45年を迎え、老朽化が目立つ状態でした。「このまま住み続けるよりも建て替えを」と考えたタイミングで、娘様、息子様との同居案が浮かびました。
「土地が広いので、最初は2軒の家を建てる案がありました。しかし検討を進めるうちに、家族全員の暮らしやすさとプライバシーの確保を両立できる住まいにしたいという思いが強くなり、それを一つの家で実現する方法を探し始めました。」

各世帯の中心に配置された中庭は、プライバシーを確保するための工夫をしています。中庭に向かって大きな窓を設けているのは息子様世帯のみで、K様世帯と娘様世帯の中庭側には採光用の小さな窓だけを配置しています。小さなお子様がいる息子様世帯が、気兼ねなく中庭を活用できるよう配慮されています。

敷地を活かしたプラン
スムーズな生活動線がイメージ出来ました

家づくりをスタートされたK様はまず住宅展示場を訪れ、複数のハウスメーカーに相談をしました。しかし、納得できるプランには出会えなかったと言います。
「私たちの敷地は真四角ではなく台形の形をしているのですが、提案されたプランはどれも敷地の形に合わず、長方形を組み合わせたものばかり。間取りもただ部屋を並べただけで、生活動線が考えられていない印象でした。」

そんな中、テラジマアーキテクツが提案したのは、敷地の形状に沿った台形の家。中央に大きな中庭を配置することで、三世帯がそれぞれのプライバシーを保ちながらも程よい距離感を保てるプランでした。
「想像していなかった『中庭』というアイデアには驚きましたが、これなら三世帯が互いに気を遣いすぎることなく暮らせると感じました。台形の敷地にぴったり収めながら、間取りも生活しやすそう。一目見てプランを気に入りました。」

息子様世帯のシアタールーム。シックな内装で統一し、趣味のコレクションも飾られ、大人の秘密基地になっています。(写真は竣工当時)
音楽家である娘様世帯には、防音仕様の音楽室を備えています。

ウィリアム・モリスの壁紙と、アンティーク調のセラミックタイルで華やかな洗面に。ミラーや照明も雰囲気をそろえ、異国情緒漂う空間です。

K様世帯のリビングに面した庭。ご主人様の趣味であるゴルフの練習ができるよう、芝を敷き奥にはネットが張られています。

実物を見て感じた確信
決め手となった完成見学

さらにK様の決断を後押ししたのは、完成間近の家の見学でした。
「他のハウスメーカーの家も見学しましたが、生活のしやすさが見えず、家族全員がどこかピンと来なかった。それに対し、テラジマアーキテクツの家は動線や空間の使い方が考えられていて、無駄がない設計でした。実物を見ることで家族全員が納得し、その場でテラジマアーキテクツに家づくりを依頼することを決め、1週間後には契約していました。」

K様世帯のLDK。明るく優しい雰囲気のナチュラルモダンに仕上げました。

娘様世帯のLDK。天井、壁、床、キッチンに木を使い、ぬくもりあふれる空間になりました。植物がお好きで、窓際には一面に置き型とハンギングの観葉植物が飾られています。

息子様世帯のLDK。ダイナミックな吹抜けと、中庭とのつながりによって縦横に広がりが感じられます。印象的な壁の模様は、左官職人さんの手仕事によるもの。コテでひと塗りひと塗り丁寧に仕上げられています。

暮らして感じる快適さ
三世帯が調和した家になりました

新居での生活について伺うと、「快適です」と笑顔を見せてくださるK様。
「以前の家は鉄筋コンクリート造で、夏は暑く、冬は寒いのが当たり前でしたが、新居では季節を問わず快適に過ごせています。特に冬場、廊下や浴室の寒さがないのは本当にありがたいです。」

また、収納の使いやすさにもご満足いただけているそう。
「キッチンのゴミ箱を引き出しの中に隠すアイデアは、生活感を感じさせない工夫として感心しました。見た目がスッキリと保てる上に掃除も楽で、ご提案いただけて良かったです。」

上から順に、K様、娘様、息子様世帯のキッチン。

三世帯それぞれの間取りやインテリアは、ご家族の好みやライフスタイルに合わせてデザインしています。
「私たち夫婦は、ナチュラルモダンを基調とした落ち着いたLDKにしましたが、娘、息子の部屋もそれぞれ特徴的です。キッチンは三世帯とも同じキッチン屋さんに作ってもらいましたが、デザインや使い勝手にこだわっていて、仕上がりは三者三様です。」

世帯をつなぐ中庭は、お孫様たちの遊び場になっているそうです。
「夏にはプールを広げて、幼稚園のお友達が集まりとても賑やかです。お互いに生活している姿を見ることはなく、中庭越しに気配だけを感じられる。程良い距離感を保ちながら、みんな快適に暮らしています。」

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家族構成やライフスタイルが異なる三世帯が、適度なプライバシーとつながりを両立させたK様邸。家族それぞれの個性と調和を叶えた家づくりで、多世帯住宅の魅力を改めて教えてくださいました。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:深田 直

コンサルタント:深田 直

設計:竹沢 孝浩

設計:竹沢 孝浩

施工管理:川島 孝雄

施工管理:川島 孝雄

設計担当:竹沢より

K様のお宅で最も苦労した点は、2mを超える道路との高低差の処理でした。
また隣地とも1mを超える高低差がありました。
横浜市では高低差が問題になる事がよくあります。
今回はプレキャストコンクリートの擁壁を利用し、短期間で施工しています。
中庭を大きく計画していますので建物のボリュームは道路から見るとかなり大きめです。道行く人からは「体育館ですか?ホールですか?」と言われました。
息子様の世帯は吹抜も有り、SE構法ならではの耐震性を備えた開放感のある建物になっています。
お客様との打合せでは、三者三様のお好みがあり楽しくお打合せをさせて頂きました。
2年の点検で訪れた際にお話をさせて頂き、色々なご希望が叶えられたようでとても嬉しく思いました。

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