「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

暮らしやすさと美しさを両立
日常を豊かにする住まい

東京都M様/2021年10月竣工
家族構成:ご夫婦・お子様2人

M様邸に一歩足を踏み入れると、開放感と心地よさに圧倒されます。都心の住宅地にありながら、大きな窓から空と緑を存分に楽しめる設計となっており、どの空間も美しく、快適に過ごせる工夫が施されています。
中庭に面したL字型のLDKは、55帖の広々とした空間。勾配をつけた高天井が開放感をさらに引き立て、自然素材を贅沢に用いた上質なデザインが魅力です。
建築に関する豊富な経験とこだわりを持ち、細部まで考え抜かれたM様の家づくり。そのエピソードを伺いました。

住み慣れた街で、マンションから戸建てへ

長くマンションで暮らしていたM様ご一家が家づくりを考えたきっかけは、家族構成の変化でした。
「元々住んでいたマンションは、この家から程近い場所にあります。緑が見え、隣の家との距離も適度に保たれていて、とても良い環境でした。しかし子どもが生まれ、次第に手狭に感じるようになりました。」

これから成長するにつれ、さらにスペースが必要になると考え、まずは近隣で広めのマンションを探しました。しかし、なかなか希望に合う物件が見つかりません。
「この辺りにはもう25年ほど住んでいて、とても気に入っています。子どもたちの転校も避けたかったので、エリアは譲れません。マンションの便利さや安心感は魅力的でしたが、希望するエリア内で部屋数や広さ、駐車場などの条件が揃う物件がなく、戸建て以外の選択肢はないと考えるようになりました。
土地の購入を検討し始めた矢先、偶然通りかかった不動産屋の掲示板に、近くの土地が売りに出されているのを見つけました。よく通る場所で、条件も良い。ここしかないと思い、購入を決めたのが2017年のことでした。」

戸建ての良さは天井の自由度だと語るM様。「戸建てでしかできない、立体感のある空間にして欲しい」との要望を受け、開放感を高める勾配天井を提案しました。

ハウスメーカーとの打ち合わせを経て実感
感覚の一致とコミュニケーションの大切さ

M様は、以前に建築家と別荘を建てた経験がありました。その際、デザインは素晴らしかったものの、収納や水回りの使い勝手に不便さを感じたと言います。一方で、ハウスメーカーが手掛けたマンションに住んだ際には、動線が考えられた効率的な間取りや設備の快適さに驚きました。この経験から、日常生活を送る住宅を建てるならハウスメーカーの方が適しているのではと考え、相談に行かれました。
「期待とは違い、提案されたプランは動線が悪く、使いにくい部分が多かったんです。修正を重ねるたびに、かえって間取りがいびつになり、理想の家から遠ざかっているように感じました。部材や仕様選びでも、こちらの希望イメージを伝えてあるにもかかわらず、まるで違うものを提案されることが続き…。1年ほど打ち合わせをしましたが、根本的に感覚が合わないと感じ、このまま続けるのは難しいと判断しました。」

窓の存在感をなくすよう、サッシの枠を壁で隠しました。ノイズのない美しい景観を楽しむため、随所に工夫が施されています。

ハウスメーカーとの家づくりが思うように進まなかったため、M様は住まいづくりのコンサルティングサービスを利用し、建築会社の紹介を受けることにします。そのヒアリングの結果、紹介されたのがテラジマアーキテクツでした。テラジマアーキテクツのことは雑誌「モダンリビング」で以前から知っていて、デザインが好みでした。さらに設計だけでなく、工務店としての機能を持っている点に魅力を感じ、相談にお越しいただきました。
「実を言うと、テラジマアーキテクツで最初に提案されたプランは、期待していたものとは違いました。ですが、そのことを率直に伝えると、すぐに修正案を出してくれました。そのプランが素晴らしく、こちらの意図や要望がきちんと伝わったと感じました。ハウスメーカーとの打ち合わせでは意思疎通の難しさを感じることが多かったので、コミュニケーションがスムーズに進んだことが何より良かったです。」

建築会社の選定においては、作品集も重要な要素のひとつでした。施工事例をよく見比べるため、一通りのハウスメーカーからパンフレットを取り寄せたそう。
「掲載された事例を見ていくと、空間のつくり方やスパンの取り方、サッシの収まりなど、どこかしっくりこない部分がある会社がほとんどでした。でもテラジマアーキテクツの事例は、そうした違和感がありませんでした。美しいと感じる感覚が私たちと近いのだろうと思えたことも、決め手のひとつです。」

中庭はルーバーで囲み、プライバシーを確保。階段は2階のテラスへ続いており、2層の屋外空間を行き来できます。

現場での対話が、理想の住まいを実現

M様が家づくりで重視したのは、快適に暮らせる美しい空間をつくることでした。開放感がありながらも落ち着けること、生活動線がスムーズで収納や掃除がしやすいことをテーマに、綿密な打ち合わせを重ねました。
「現場が近かったことに加え、コロナ禍でオンラインでの打合せができるようになったこともあり、ほぼ毎週のように打ち合わせしていました。一番印象に残っているのは、棟上げ後に2階の窓からの景色を確認した際、少し先にあるビルの大きな看板が見えてしまうことに気づき、それを避けるために窓の計画を変更したことです。図面だけではわからないこともあるので、実際にその空間に立って景色や光の入り方を確かめながら調整できたのは、とても良かったです。工事中に変更したところは他にも多くありますが、そうした柔軟な対応をしてくれるのは、テラジマアーキテクツならではの良さだと思いました。

防犯の考え方も、他社とは大きく異なっていました。ハウスメーカーの提案は建物の前に庭を配置し、その周りを柵で囲うというものでしたが、それでは十分な防犯性が確保できないと感じていました。一方、テラジマアーキテクツは、建物の内側に中庭をつくり、柵ではなくしっかりとした構造物で囲う設計でした。防犯性が高く、デザイン的にも美しい。その両方を兼ね備えた提案が素晴らしかったです。」

階段ホールの壁に掛けられた、素敵な木製のインテリア。実は、建築中の思い出の品です。大工さんが木材を切る際の下敷きに使われたこの板を見たM様は、その美しさに驚かれたそう。「素人ではこんなにまっすぐ切れないでしょう。プロの仕事に感激し、譲っていただいたんです。裏には大工さんのサインも入っていますよ。」

日常の中の非日常感
想像を超えた心地良さ

お引き渡しから3年。この邸宅の魅力を、改めて伺ってみました。
「朝も昼も夜も、どの季節も、想像以上に心地良いです。例えばコーヒーを飲むときも、ただダイニングで飲むのではなく、テラスにテーブルと椅子を出して飲みたくなる。家に1人でいるときも、照明をコントロールして、音楽をかけながら過ごしています。日常の中に非日常を感じられるというか、余白の時間を豊かに過ごしたくなる、想像力が湧く家ですね。
子どもたちもこの家が大好きです。それぞれの個室もありますが、大体リビングで遊んでいます。ガレージではテニスの壁打ちをしたり自転車に乗ったり、中庭やテラスでも色々な過ごし方ができ、本当に気持ちの良い家だと話しています。」


M様邸は1階に水回りと個室、2階にLDKを配置し、プライベートとパブリックを階層で明確に分けています。
「この間取りは大正解でした。家事動線がとても良いです。水回りとクローゼットが同じ階にあるので、洗濯物を持って上下移動する必要がありません。そしてもうひとつのメリットは、来客時にプライベート空間をしっかり分けられること。大人たちが2階でお酒を楽しんでいるとき、子どもたちは1階でお風呂に入り、そのまま寝ることができます。それぞれが気兼ねすることなく、快適に過ごせる設計になっています。」

大容量の収納を備えた、リネアタラーラのオーダーキッチン。家電はすべて収納内にしまい、すっきりと保たれています。

これから家づくりをする方へ
理想の住まいを実現するには・・・

満足のいく家づくりを叶えられたM様に、成功の秘訣を伺いました。
「まず、自分たちの今の暮らしを徹底的に見つめ直すことが大事です。今の住まいで使いづらいところ、使いやすいところをリストアップしてみると良いと思います。例えば、キッチンカウンターの高さが少し低い、調理中に一時的に物を置ける場所が便利、などです。それらをアイデアに取り入れることが、使い勝手の良さに繋がると思います。
我が家では、『しまいたいものをきちんと収納できる』ように計画しました。以前住んでいたマンションで、冷蔵庫が一方向からしか見えないようになっていたのがヒントになり、調理家電はすべて収納の中に入れるようにしました。デザインが気に入っていれば出しておくのも良いですが、電化製品はいつか買い替えるものなので、基本的に収納できるようにしておく方が良いと考えました。キッチンに限らず、物が整理されていれば掃除もしやすくなり、空間を美しく保つことができて心地良く過ごせています。」


また、M様は「ここでどのように過ごしたいか、どんな景色を見たいか」をよく考えたそうです。
「私は、テラスを日常の中で活用し、緑が身近に感じられる家にしたいと考えていました。それを実現するには、しっかりと雨や日差しを避けられる屋根が必要ですし、収納も欠かせません。椅子やテーブルを出しっぱなしにすると汚れてしまいますし、汚れ防止のカバーをかけても、それが目に入るとせっかくの景色が楽しめないですからね。また、植栽を管理するためには水道はもちろん、土も必要です。テラスまで土を運ぶ際に家の中を通らずに済むように、動線を工夫しました。どんな暮らしがしたいのかを具体的に想像することで、そのために必要な設備やレイアウトが見えてくると思います。」

特にお気に入りの場所を
教えてください

ダイニング。元々壁一面を窓にする予定でしたが、景観のコントロールのためにハイサイドと地窓に変更。光と影のコントラストが生まれ、開けすぎていない落ち着ける空間になり大満足、とM様。

ダイニング横のテラス。緑がお好きなM様こだわりの植栽を配置。その奥にルーバーを設けたことで外の建物が気にならず、眺めるにも過ごすにも気持ちの良い場所です。

たっぷりと光が入り、開放感のある吹抜けの玄関。腰掛けたり手荷物を置いたりできるようにソファを設置しています。

キッチンに立つと、リビング、中庭、ダイニング、テラスすべての景色が見えます。オーディオから流れる音楽が綺麗に聞こえ、夜はライトアップされた紅葉が見えるベストポジションです。(該当アングル写真が無いため、LDK全景に近いものを掲載しております)

担当スタッフ紹介

コンサルタント:原 正一

コンサルタント:原 正一

設計:加藤 直美

設計:加藤 直美

施工管理:井口 洋希

施工管理:井口 洋希

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