神奈川県横浜市都筑区F様/2022年11月竣工
家族構成:ご夫婦+お子様2人
転勤を機に住み始めた街で永住を決意し、理想の住まいを求めたF様ご夫妻。マンションや建売も検討しましたが、開放感やプライバシーを重視して注文住宅を選択しました。耐震性と大空間を両立できるSE構法に魅力を感じ、テラジマアーキテクツに相談。吹き抜けと多目的スペースが家族をつなぎ、緑豊かなプライベートガーデンを備えた住まいが完成しました。今回は、家づくりや現在の暮らしについてお話を伺いました。
軒から袖壁につながる板貼りが印象的な外観。日の入りや外からの視線をコントロールしながら、外観デザインのアクセントにもなっています。
F様ご夫婦は、転勤を機に住み始めた横浜の街を気に入り、住宅の購入を検討し始めました。
最初はマンションも候補でしたが、メゾネットタイプの集合住宅で「日当たりが悪い」「隣の生活音が気になる」「冬が寒い」といった住み心地の悪さを感じていたことから、戸建てへの思いが高まったそうです。
「たまたま住み始めた街でしたが、とても子育てがしやすく気に入り、ここに永住したいと思いました。夫婦ともに実家が戸建てだったこともあり『いつかは戸建てを』と思ってはいたものの、当時は建売と注文住宅の違いもよく分かっていませんでした。モデルハウスや建売住宅を見て、経験値を重ねていくところからスタートしました。」
柱や梁のないSE構法ならではの大空間LDK。吹抜け越しに1,2階が繋がり、家族の気配を伝えてくれます。
まずは建売住宅を見学しましたが、区画が細かく、開放感やプライバシーに制約を感じたF様。その後、住宅展示場を巡りながら、家づくりブログなどで情報収集を進め、「SE構法」に出会いました。
「耐震性と大空間の両立が可能な点に魅力を感じ、SE構法を採用する工務店を中心に検討するようになりました。いくつかの工務店にプランを依頼し、モダンに仕上がるよう細かく要望を伝えましたが、何度修正してもイメージしている家にならないんです。
実は、家づくりを考え始めて最初に読んだ雑誌モダンリビングで、『こんな家がいいよね、素敵だね』と夫婦で話していたのが、テラジマアーキテクツの家でした。モダンなデザインが好みで、以前住んでいた家とテラジマアーキテクツのオフィスが近かったこともあり元々知ってはいたのですが…価格が高いイメージがあり、相談するのを躊躇していたんです。
ですが他の工務店ではどうしても納得いくものにならず、『テラジマアーキテクツに相談しないと後悔する』と感じ、最後の最後にご相談に行きました。土地を先に契約していたためタイムリミットが迫っており、急いでプランを出していただいたのですが、ファーストプランで『これだ!』と思えたんです。」
F様ご夫婦は一緒に料理をされることもあり、家族みんなで使えるように広々としたキッチンがご希望でした。最近は、お子さまとクッキー作りを楽しまれたそう。
プランニングで特に重視したのは「開放感」と「断熱性能」、「デザイン性」と「使いやすさ」の両立でした。広々としたリビングや吹き抜け、大開口の窓で開放感を演出しつつ、しっかりと断熱され快適な温度を保てる設計に。また、モダンなデザインでありながら、日々の生活をサポートしてくれる使い勝手の良さも求めていました。
収納計画には徹底的にこだわり、棚の大きさをセンチ単位で調整。Instagramなどで得たアイデアを活かし、「使う場所に使うものを収納する」設計を実現しました。
「以前住んでいた家は収納が少なく、『ここにこれをしまえたら良いのに』と思いながら生活していました。この家は計画的に収納を作ってもらったので、家の中が散らかりにくく、生活のストレスがぐっと減りましたね。」
吹抜けは一面の大きな窓で開放感抜群です。
F様ご夫婦は、2年間の暮らしを通じて、この家の性能の高さを実感しているといいます。特に、断熱性と採光計画の工夫により、四季を通じて快適な室温を保てる点に驚いたそう。
「遊びに来た友人から『こんなに大きな窓があって、夏は暑くない?』とよく聞かれますが、全然暑くないんです。日の入りがしっかり計算されていて、オーニングや軒のおかげで直射日光が入りすぎず、夏でもエアコン1台で快適です。冬も昼間に日差しを取り入れておくと蓄熱されて、夜まで暖房を使わずに過ごせます。」
また、フェンスの高さを細かく調整したことで、外からの視線を気にせずカーテンを開け放つことができるのも、快適な暮らしにつながっているそう。
「実際に現場で、目線を遮る高さを検証しました。そのおかげで常にカーテンを開けて過ごすことができ、庭の緑を眺めながら開放的な暮らしを楽しめています。
ウッドデッキの形状にもこだわり、幅の広い部分と縁側のような部分を作りました。子どもたちが元気にデッキを走り回っている様子を見ると、庭を作れて本当に良かったなと思います。私も時々デッキでお酒を飲みますが、全く目線を気にすることなく、とても心地良い時間を過ごせます。」
最後に、これから家づくりを考える人へのアドバイスを伺いました。
「“自分がどんな暮らしをしたいのか”を明確にすることが大事だと思います。最初は漠然としていても、展示場を回ったりSNSで情報収集したりするなかで、理想が少しずつ見えてくるのかなと思います。
そして、理想を実現するためにはパートナー選びも重要です。コミュニケーションの中で、自分たちも気づいていないような理想を上手く引き出し、それを形にしてくれる設計士さんと出会えるかどうかで、家づくりの満足度は大きく変わります。振り返ってみると、私たちは設計士さんと綿密に話し合い、細部までこだわることができたからこそ、この暮らしやすい家が出来たのだなと感じます。」
コンサルタント:深田 直
設計:竹沢 孝浩
設計:林 優介
サッシの種類や断熱性能、床暖房など、目に見えない設備面にもこだわり、
将来的な事も含め、レイアウトや収納方法など家づくりに対して計画的なお考えをお持ちでありました。
各所に構造的な制約が多いなか、間接照明やバーチカルブラインド、階段横のニッチディスプレイなど、意匠的にプラスの要素として変換しております。
またSE構法ならではのLDKのRを描く吹き抜けは、家の象徴として全体に暖かさと柔らかさをもたらし、まさにF様ご家族の雰囲気にぴったりの空間です。
お子様たちの成長と共に変化していく生活を楽しんでください!