「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

建築実例・注文住宅/商業ビル他

中庭を取り込む大空間LDKの家

密集した住宅街に建つ邸宅。家族のコミュニケーションのため、1階にリビング・ダイニングをつくりたいというご希望から計画がスタートしました。

一般的に一階のLDKは採光が課題となりますが、この邸宅ではLDKを広めのテラス(中庭)を囲むL字型とし、テラスごと建物の壁でぐるりと囲むことで、プライバシーを確保しながら屋外との連続性を持たせ、光を十分に取り入れられる構成としました。
更に2階をスキップフロアとすることでLDKの天井高を上げ、縦横に広がりのある空間を生み出しました。

お施主様がデザイナーズ家具に関心が高く、過去の海外生活で使用していた大型の調度品を所有されていることから、内装は様々なインテリアと調和する白を基調として仕上げています。

シンプルながら随所にこだわりが活きた、開放的な都市型住宅です。

竣工
2022年3月
場所
東京都世田谷区
敷地面積
133.35㎡(40.3坪)
延床面積
140.85㎡(42.6坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・2階建て

テラスを囲むリビングダイニング

キッチン正面がリビング、左手がダイニングとなるL字型の空間。3.2メートルの天井高が開放感を生みだしました。南側のテラスへの大きな窓や、二か所のハイサイドライト(高窓)から終日充分な光を取り込めるように設定しています。
床や壁はオフホワイトで統一し、明るくシンプルに仕上げました。


■Brand
・Furniture:カッシーナ・イクスシー/Cassina.ixc(撮影用)

広い作業スペースのあるキッチン

LDK空間で目を引く美しいブルーのキッチンは、海外生活のなかで色鮮やかなインテリアに馴染みのあったお施主様ならではの選択。落ち着いた色ながら、空間全体に華やぎをもたらしています。
ガゲナウのビルトインオーブンや、広めのアイランドキッチンと作業スペースは、お料理上手な奥さまのご希望によるもの。大きな収納のほかパントリーも備え、使い勝手の良い構成です。
オーブン下には、ワインがお好きなご主人さまのためのワインセラースペースを確保しています。

■Brand
・Kitchen:リビングプロダクト
・Oven&Induction cooktop:ガゲナウ/GAGGENAU

テラスに隣接する開放的なダイニング

まるでテラスで食事をしているような開放感を楽しめる、気持ちの良いダイニング。床タイルの形状と色を室内外で
統一することで、ダイニングとテラスで連続性が感じ
られる工夫が施されています。
奥の壁にはグレージュ色のアクセントクロスを貼りました。青空や緑とのコントラストが一層鮮やかに美しく感じられます。

■Brand
・Furniture:カッシーナ・イクスシー/Cassina.ixc(撮影用)

壁で囲んだプライベートテラス

アウトサイドリビングとしても活用できる広さの、ゆったりとしたテラス。
全体を囲む壁は、近隣の建物との間で互いに視線を遮り、なおかつ開放感を損なわない高さに設定しました。

シンボルツリーのオリーブの足元にはローズマリーなどのハーブを植え、小さなエディブルガーデンに。
日々の食卓を彩ります。

家具と色調を揃えた階段

ダイニングテーブルと色や素材を統一してデザインした階段。
下部には大きな収納スペースやルンバ基地を備えており、デッドスペースを生まない工夫をしています。

直線状に連なる水廻りと家事室

家族用の水廻りスペースは、洗面室、洗濯室(家事室)兼脱衣所、浴室が一か所にまとめられ、直列に配置されています。
家事と身支度が効率的にできるコンパクトな動線は、忙しい毎日を助けてくれます。

また、洗面室と洗濯室(家事室)の間には引き戸を設け、家族が入浴中でも気兼ねなく洗面室を利用できるよう配慮しました。

一階大空間を生み出す二階のスキップフロア

家族全員の寝室は4段分のスキップフロアの上にあります。
その階下はリビングに当たる部分。リビングの天井をより高く設定するための工夫です。

華やかな来客用洗面室

トイレ兼洗面スペースはコンパクトな空間ですが、来客が利用することも想定し、ピンクのアクセントクロスやタイルで華やかにデザインしました。

和室が隣接する明るい玄関ホール

リビングと同じ白いタイルを床に敷き詰めた、明るい玄関。
壁の大きなミラーと、隣接する和室への視線の抜けが広がりを感じさせます。

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