「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

眺望と庭を愉しむL字型の家

最寄り駅から10分ほど坂をのぼった先にある、高台の敷地。もともとご主人さまの実家があったその土地は、富士山も望める眺望が魅力でした。
ご提案したのは、その景色に向かって大きく開くL字型の住宅です。

建物をL字型としたことで、内側に広々とした庭が生まれます。その先に広がる高台の眺望をどこにいても楽しめるように、主な開口はすべて庭側に計画。
家族が集まるLDKは庭と連続する1階に設定し、より広がりのある空間を描きました。
インテリアはオーナーさまのご希望で、モダンな中に木を採り入れた温かみのあるデザインに。芝の緑、空の青と調和する、ナチュラルな素材感を大切に仕上げました。

水廻りや個室は、ご夫婦と3人のお子さまのライフスタイルにフィットした、機能性重視のレイアウトとしました。お子さまの成長に合わせてフレキシブルに変化する住まいであるように、余白を多めにとり、余裕のある収納計画としています。


竣工
2023年12月
場所
神奈川県横浜市青葉区
延床面積
202.32 ㎡(61.2 坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・2階建て

高低差を活かしたガレージのある邸宅

車2台分の地下車庫は既存の住宅にあったものをそのまま活かし、アプローチと建物部分を一新しました。
道路から視線が届かないよう、フェンスの高さの設定を行いました。

階段状のアプローチには緑を

既存の長い階段を綺麗に整え、花壇を計画しました。
階段を上るにつれ変化する景色を愉しめます。

L字型の建物に囲まれた庭

庭はアプローチ、玄関に面しています。アプローチをのぼると広がる鮮やかな緑の景色が、この邸宅の印象をより豊かに感じさせてくれます。
お子さまが気兼ねなく遊ぶことが出来、メンテナンスのしやすい人工芝を敷きつめました。
ウッドデッキとテラスを建物に沿って設置することで、室内との連続性を演出しています。

大きな窓が連なる開放的な玄関ホール

広々とした三和土(たたき)と大きな窓のある、ゆとりのある玄関ホールです。
壁側にはシューズインクローゼットがあり、引き違い戸にすることで床からも土足でも入れるようにしました。

二面のFIX窓は天井高いっぱいまでの大きなサイズ。眺望と緑、どちらも愉しめるように計画しています。
オーナーさまのご要望で設置したロールスクリーンは、ひとつながりの玄関、LDKにおいて来客からの視線を遮りたいときに使用するもの。エアコンの効率UPにも貢献しています。

木のカウンターのあるキッチン

キッチンは少しモダンな色合いにしたい、というご要望から、白とライトグレーを基調に。空間と調和させるため、フローリングと色味を揃えた突板のカウンターを取り付けました。

ハイカウンター部分は作業台、洗い場のものがダイニングや玄関側から見えないよう、少し高めに設定。
背面収納には使い勝手を優先してプッシュ型にせず、黒いバーを取っ手として設置しています。

デザインだけでなく使い勝手にも配慮したキッチンです。

■Kitchen:Living Products(リビングプロダクト)

庭に面した明るいダイニング

大きな窓が連なるダイニング。
窓の先には軒とウッドデッキを伸ばし、屋外への連続性、広がりを感じられる空間です。

壁側には食器の他、お子さまの教材や学校のプリント類なども入れられるリビング収納を兼ねた大型収納があります。

引戸で仕切れるリビングルーム

耐震構法SE構法だからこそ実現できたダイニングとひと続きの大空間LDKですが、
来客時などに対応できるより可変性のある空間とするため、ダイニングとリビングの間に引戸を設けました。

シンプルなインテリアですが、テレビ背面壁にはグレーの大判タイルを貼ってアクセントに。


洗濯室、パントリーと連なる洗面室

キッチン裏のパントリーから連なる、裏動線の家事空間。玄関から入るとまず洗面室があり、その先で衣類を着替えてLDKに戻る、という生活に合わせた動線を計画しました。浴室、トイレも併設しています。

グレージュ色でそろえた来客用トイレ・洗面室

奥さまのこだわりのクロスを使ったトイレと、それに色調を合わせてデザインした洗面室。
かわいらしい小さなボウルで、来客用らしいおしゃれな雰囲気に。

玄関からリビングへと続く廊下と階段

玄関ホールとダイニング、キッチンの間にある階段。
眺望を邪魔しないスケルトン階段を採用しました。
階段横の収納はA4サイズの書物や掃除用具を想定し、内部にコンセントを計画しています。

2階にある3人のお子さまのための個室

今はまだ小さいお子さまのための、シンプルな子ども部屋。
ゆくゆくは個々の居室とすることを想定しています。

眺望を愉しめる書斎

最も眺望のよい位置に計画した書斎は、大きな窓から富士山を望むことのできる、この邸宅の特等席です。
棚とデスクは造作。景色を主役に、シンプルな空間に仕上げました。

ベージュ色の優しい和室

大きな窓のある日当たりの良い和室。お子さまが小さいうちは奥さまとお子さまの寝室として使用することを想定しています。
奥には大きな納戸を設けました。布団類やクローゼットに納まらない丈の長い衣類など、収納したいものが明確だったため、それに対応できるサイズで使い勝手良く計画しました。

奥行き2メートルのバルコニー

2階の和室、廊下に面した長いバルコニー。眺望を愉しめるほか、1階から目につきづらく寝室や子ども部屋から近い位置にあるため、布団を干すにも便利です。

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