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建築実例・注文住宅/商業ビル他

ナナメにオーバーハングする家

建築地は都心の駅から徒歩数分の利便性の高い環境。ご夫婦と2人のお子さまが暮らす邸宅です。

「オーバーハング」とは、下の階よりも上の階が張り出したデザインのことです。
「限られた敷地を最大限利用し、より広々と感じられる家を建てたい」というご要望を、「オーバーハング」をはじめとする様々なアイデアを駆使して計画し、法規上ぎりぎりいっぱいまでボリュームを確保しました。

また、当初マンションの購入を検討されていたオーナー様の家づくりとあって、RC造と同等の断熱性能を持たせることがご希望のひとつでした。
窓や玄関扉には断熱性に優れた製品を使用し、大きな開口がありながら一般的な住宅の基準を大きく超える性能を持たせました。創エネ設備も導入し、環境に優しく快適な住まいに仕上がっています。

竣工
2022年8月
場所
東京都品川区
敷地面積
69.53㎡(21.03 坪)
延床面積
116.33㎡(35.19 坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・3階建て
家族構成
ご夫婦・子ども2人

限られた面積を最大限活用して、開放的な住まいを造りたい。

1階には客間と水廻り、2階にLDK、3階には寝室やお子さまの居室を計画。
キャンティ(オーバーハングしている部分)をリビングの延長とすることで、邸宅の中心となるLDKをより広々と確保しました。さらに、その下の部分をガレージとして活用することで空間を無駄なく活用しています。
また、天空率を利用することで斜線制限を緩和し、3階のゆとりある空間を生み出しました。


総タイル張りの外観

角地に建つ邸宅。外壁にタイルを張り、ボリュームを感じさせる仕上げとしました。
二面に大きなFIX窓が並ぶデザインが印象的です。

広々としたLDK全景

キッチン、ダイニング、リビングが直列に並ぶLDK。
リビング部分が一部斜めに切り取られたような、変形の五角形のような形の空間となっているため、先にソファの置き場所やサイズを検討したうえで、それに合うようにテレビボードを造作するという方法をとりました。バランスが良く、まとまりのある空間に仕上げています。

二面開口の開放的なリビング

通りを見下ろす大きな窓が並ぶリビング。
造作のテレビボードは総壁面とすると圧迫感が出るため、上下に分けて宙に浮いたようなデザインにすることで抜け感を出しました。
天井高をなるべくとりたいというご希望から、敢えて梁を出して天井高を上げています。

美しく使い勝手の良いキッチン

CUCINA(クチーナ)でオーダーしたアイランドキッチンとバックセット。キッチンにはマットな黒の面材にシーザーストーンの天板をあわせました。
レンジフードは背面収納に埋め込み、すっきりと見えるように工夫。「ワークトライアングル」に基づいて使い勝手良く機器類を配置し、美しさと作業性を両立するキッチンに仕上がっています。

タイル壁の階段

壁をタイル張りにすることで、三層のボリューム感を出し、ひとつのインテリア装置として機能するように計画しました。
一階の階段下には観葉植物を置くことを想定して間接照明を設置。明かりで目線を奥まで誘導することで、空間をより広く見せる効果もあります。

和室と隣接する玄関ホール

客間とすることを想定した和室が隣接しています。障子が壁のなかにスッキリと納まるように計画することで、玄関ホールと和室のつながり、視覚的広がりを意識して計画しました。

玄関横の収納は、テレビボード同様に足元を浮かせたようなデザインとしました。間接照明を仕込んで、床がより広く見えるように工夫しています。

客間兼リモートワーク部屋となる和室

一階の和室。窓の外はガレージとなっています。
壁一面に天井いっぱいまでの大きな収納を計画し、普段使わないものなどを気軽に格納できる場所としました。
和室の一角にはリモートワーク用に掘りごたつのようなワークスペースを造作。来客のない時にも活躍します。

ホテルライクなバスルームと洗面室

浴室にはオーダーメイドのユニットバスを採用。在来浴室と比較しメンテナンス・防水・断熱などに優れている上、仕上げを自由に選べるオーダーメイドのメリット享受できるということで選びました。
広めのボウルが使い勝手の良い洗面台はキッチンとそろえてクチーナで制作しています。建築時、感染症が流行していたことからタッチレスの水栓・ソープディスペンサーを採用しました。

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