「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

建築実例・注文住宅/商業ビル他

回廊が家族をつなぐ家

大きな中庭を建物がロの字型に囲み、家のどこからでも中庭が楽しめるよう、そして家族の居場所を感じることが出来るように設計。それは広い敷地であっても家族が孤立する事のない家にしたいとのお施主様のご要望でもありました。周りには住宅やアパートがあり、庭でもご近所の目が気にならないように、外に閉じて中に開くデザインに。外観はシンプル、中に入ると都心とは思えない程の贅沢な空間が広がっています。


◆関連記事◆
・More Life Lab./建築家の視点「“個を確立する”ワークスペースの考え方」

竣工
2011年6月
場所
東京都世田谷区
敷地面積
414.77㎡(125.47 坪)
延床面積
357.90 ㎡(108.3坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・2階建て

Awards

「houzz ベスト・オブ・ハウズ2017デザイン賞」受賞

「ARIAFINA KITCHEN DESIGN AWARD 2012」入賞

周辺環境に調和する外観デザイン

袋小路の奥に建つ邸宅。せり出した二階部分は石張りとして重厚感を演出しました。門扉廻りや玄関扉、ガレージドアには木を使い、緑豊かな周辺環境と調和するデザインに仕上げています。

水盤に面した大開口の玄関ホール

玄関扉を開くと目の前に中庭が広がる玄関ホール。玄関側には水盤があり、この邸宅の最も華やかな景色を楽しめる場所となっています。奥にはリビングダイニング、キッチン、和室など、各部屋の様子を中庭越しに一望できます。

建物に囲まれた大きな中庭

回廊型の建物に囲まれた、広々とした中庭。外部の視線を気にすることなく過ごすことの出来る、家族のためだけのプライベートな屋外空間です。芝生や植栽、煌めく水盤が目を楽しませてくれます。
夜になると間接照明が灯り、バルコニーや植栽が優しく照らされ、まるでリゾートホテルのような贅沢な寛ぎの空間に。建物で切り取られた夜空が、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出します。

光と風に満ちたリビング

高い吹き抜けが特徴的なリビング。その開口部は中庭に面し、終日光と風が十分に注ぎ込む、気持ちのよい空間です。また、向かい廊下の上に植栽を配置することで、外部からの視線を気にせずくつろぐことができるよう配慮しました。開口部には庇や袖壁を設け、夏の厳しい日差しを防ぐ工夫もなされています。

ゆとりのある回遊型キッチン

リビングの奥にあるキッチン。来客を迎えることが多いというお施主様のために、回遊型で複数人での作業がしやすいレイアウトを計画しました。2つの水栓を備え、充分な広さがあります。シックな木目が上品な印象の面材を用いて、家具のような仕上げとし、リビングやダイニングとの調和を図りました。

中庭に面したダイニング

キッチンを挟んでリビングとL字型の位置にあるダイニング。中庭を挟んで玄関と対角にあり、帰宅した家族の気配が伝わります。中庭の美しい景色とともに食事を楽しめる空間です。

庭に面した和室

客間、リビングの他の寛ぎの場として計画した和室。回廊の最も奥まった位置にあります。障子を開けると、ちょうど景色の中央に庭の一本の樹木。廊下の先には縁側のようなウッドデッキを作りました。

シックな和モダンバスルーム

重厚感のある黒とベージュのタイルを組み合わせた造作バスルーム。手足を伸ばせる大きめの円形バスタブから、坪庭の緑を眺めながら寛ぎのひと時を愉しめます。

風が抜ける開放的なワークスペース

二階の廊下の一角に設けた、家族共有のワークスペース。右手に中庭と青空をのぞむ大きな窓が広がり、開放感を楽しめます。一階のリビング・ダイニングと吹き抜けを通じて繋がっていますが、階層を分けることで、家族の気配を感じつつも干渉を受けない適度な距離感を生み出しました。静かな環境で集中したいときはそれぞれの個室、子どもの様子を見ながら仕事をしたいときはワークスペース、というふうに使い分けることができます。

書斎を兼ねたご主人の寝室

二階にある、ご主人の寝室兼書斎。机とその隣の書棚のひとつを造作しました。壁や床の配色についてはトーンを抑え、落ち着いた雰囲気に仕上げました。

奥さまのドレスルーム兼寝室

テクスチャーのある黄褐色のクロスや、引き戸やドレッサーの面材の蘇芳色。大人の華やかさを感じる組み合わせで、寛ぎとともに心躍るひとときを愉しめる空間に仕上がっています。

loading