吹抜が心地よい玄関ホール。目の前に中庭が広がる、この邸宅の見せ場の一つです。
玄関をはじめとして、いくつかの場所にはアートを飾ることを想定し、スポットライトなどをあらかじめ設けました。美術館のように、玄関から階段を上りリビングへ至る動線に沿って作品を楽しめるように計画しています。
弧を描く框は、玄関から地下のガレージに土足で行き来しやすくするための工夫です。意匠性もあり、玄関の空間全体にインパクトをもたらしています。
見上げると、リビングダイニングとの間を隔てるガラスの壁が見えます。ガラスの壁は光を通し開放性がある一方、家族が寛ぐリビングダイニングと人の出入りのある玄関を緩やかに隔てることで、安心感をもたらします。また、壁を立てることにより、各空間の空調の効率を上げる役割も持ちます。